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七福神巡りのあとで(2)
「ホントにいいんですか?」
若干怪訝そうに言う酔っ払いショウヤを…僕は半ば強引に、自分のウチに連れ込んだ。
「だって…折角ショウヤさんと2人なんですから…」
「…」
とりあえず僕らは座って、途中で買ってきた缶のハイボールとレモンサワーで乾杯した。
「今日はホントにありがとうございました…」
「こちらこそ、つき合って貰ってありがとうございました」
「すごく楽しかったし…僕のためにっていうのが、すごく嬉しかったです…」
「…」
グビグビとハイボール缶を飲み進める僕を見ながら、ショウヤは言った。
「やっぱりカオルさんは、ちょっとズルいですよね…」
「…」
そうだよな…
ショウヤは、僕の胸の内を全部お見通しなんだもんな…
こないだシルクに豪語したのも手伝って、こんな風に強引に誘ってるって事も、きっと分かっちゃってるんだろう…
「僕はカオルさんが大好きですから…喜んでつけ込みますけどね…」
そう言うショウヤの目が…また、爛々と光を増しているように見えた。
「カオルさんが、ズルければズルいほど…僕の罪悪感は薄れていくんです」
「罪悪…感…?」
思わず聞き返した僕の言葉を遮るように…ショウヤは僕の肩に手を回すや否や、激しく口付けてきた。
「…んっ…」
ショウヤの舌に…口の中を、這いずり回るように刺激されて…僕の胸には、また、寒気に似た感覚が走り抜けた。
それは…どんどん僕の身体の力を奪っていった。
ビチョビチョに濡れたくちびるを、そっと離れたショウヤは…とろ〜んとしてしまった僕の顔を、両手で押さえてながら言った。
「…何でもないです」
「…」
「何も考えないで…僕を見てください…」
「…」
しばらくそのまま…僕を見つめていたショウヤは…やがて、ニヤッと笑いながら、囁くように言った。
「僕と…ヤりたいんですね…」
「…はい」
僕は、絞り出すような声で答えた。
それを聞くと、ショウヤは僕の肩を掴んで立ち上がらせた。そしてそのまま、布団になだれ込んだ。
完全に脱力した僕の身体に…更に追い打ちをかけるように、彼は再び、激しく僕に口付けた。
「…んっ…んんっ…」
口付けながら、彼の手は…僕の股間に滑り下りていった。
僕はビクビクと震えた。
口元から唾液が滴るほどに、僕の口を攻めたショウヤは、ズボンの上から僕のモノを撫でながら…いやらしく言った。
「キスだけで…こんなになっちゃうんですね…」
「…」
「久しぶりに…頂いちゃおうかな…」
言いながら彼は、僕のズボンをずり下ろすと…自分のズボンを脱ぎ捨てた。
僕の腰元に跨ったショウヤは…いきり勃った僕のモノを握ると、その上に腰を落として、自分の中に差し込んだ。
「はあっ…あっ…」
僕のモノが…ショウヤの中に…ゆっくりと咥え込まれていった。
「…ああっ…あっ…あっ…」
相変わらず、激しく声を上げながら…ショウヤは僕の手を取ると…自分のモノを握らせた。
僕はそれを、ゆっくり上下に扱いた。
「はあっ…あっ…」
ショウヤは、僕の手に身を任せながら…自分の悦いように、腰を動かした。
「ああっ…気持ちいい…あっ…」
ほどなく…ビクビクと震える彼のモノから、僕のお腹の辺りに愛液が吐き出された。
「はぁ…はぁ…」
息を上げながら…ショウヤは震える指を、僕の両方の乳首にあてた。
「…んっ…あっ…」
彼の中で、キツく締め付けられながら、乳首を刺激される事で…僕の快感は、あっという間に昇り詰めた。
「んんっ…ん…はぁっ…」
大きく身体を震わせて…
僕は、ショウヤの中に吐精させた。
「…はぁ…はぁ…」
「…カオルさんのが…ビクビクして…すごく気持ち良かったです…」
うっとりした表情で…僕の乳首を弄りながら、ショウヤは続けた。
「まだ…ピクピクしてる…」
「…っ」
まだまだ気持ち良さそうに、ゆっくり僕のモノを引き抜くと…彼はいったんお互いの身体を拭いた。
改めて僕の上に覆いかぶさってきたショウヤは…ポーッとした僕の顔を撫でながら、囁くように言った。
「…もっと…欲しいですか?」
「…」
「カオルさんが望むなら…いくらでもあげます…」
「…」
「いっぱい気持ち良くなって…僕に夢中になって…何も考えられなくなるまで…」
「…」
ショウヤさんは…僕の本当の気持ちを知ってるんだろうに…何でいつもこんなに、優しい言葉をくれるんだろう…
僕を見下ろしながら…彼はふふっと笑った。
「知ってるからこそ…つけ込んでるんです…」
「…っ」
「カオルさんの満たされていない部分を…全部、僕で埋めたいんです…」
言いながら…ショウヤはまた、僕に口付けてきた。
「…んんっ…」
その、優しく激しい口付けに…僕の胸にはまた、心地良い寒気が走った。
ゆっくり口を離れたショウヤを見上げて…
恍惚の表情で…僕は言った。
「もっと…ください…」
「…」
「僕を…ショウヤさんで、いっぱいに満たしてください…」
それを聞いた彼は、ニヤっと笑った。
そして、僕の首すじに口付け…舌を這わせた。
「…んんっ…あ…」
心地良く波立った僕の身体は…
その夜、何度も何度も、ショウヤで満たされた。
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