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光鬱のあとのそっちの2人(2)
マスターと林さんに、ものすごくお礼を言って…ハルトとショウヤは、その店を出た。
「いやーよかったねー」
「ホントですね!」
「イベント…絶対トキドルに出てもらわなきゃ…」
「そうですね」
ちょっと歩いてから、ふと気付いたハルトが言った。
「撮影の件は解決したから…もういいんじゃないの?」
「あっ…そうでした」
「別に、来てもいいけどさ」
「…じゃあ…行ってもいいですか?」
「また裏鑑賞会でもする?」
「あははは、いいですね…」
…と、うっかり言ってから、ショウヤは…前回の裏鑑賞会の後のハルトとの処理合いを思い出した。
「…あっ…」
「たまには…2人きりで…してみる?」
「…」
そう言われて…ショウヤは思わず顔を赤くした。
「とりあえず…成り行きに任せてみます」
「そうだね」
そして2人は、そのまま並んで…また歩き出した。
ハルトの家に着いて…2人は、PCの前に座ると、途中のコンビニで買ったレモンサワー缶と発泡酒缶で乾杯した。
PCを立ち上げ…ハルトはYouTubeを開いた。
「とりあえず…トキドル観るか…」
「表の方ですね」
ちゃんと公開されている方のPVを流しながら…ショウヤはポーッとした表情で呟いた。
「今日のカオルさんも良かったけど…やっぱりこっちですよね…」
「そうだな…今日は、まだまだ出し惜しんでる感じが否めなかったよな…」
「まあ、こっちのカオルさんを知らない人には、分かんないでしょうけどね…」
「アヤメさんも、PV作りたいとか…思ってんじゃないの?」
「ああ…かもしれませんねー」
ショウヤはニヤっと笑った。
「作るってなったら、全力で、お手伝いしてもいいですけど」
「マジか」
「それでも、僕らにとっては…アヤメさんの役不足を再確認するだけだと思いますけどね」
「…お前…ホントに怖いなー」
ハルトは、そんなアヤメと僕とのPVを…何となく妄想しながら続けた。
「サエが怒り狂いそうだな…」
「サエさんは、分かりやすく怒り狂いますから、まだ良いですけど…あとの2人は、静かに怒り狂うから、面倒臭いんですよねー」
「あはははっ…」
「特にシルクさんとか…」
「あーメッチャ分かるわ…」
「カイさんも…黙って静かに落ち込んでたりしますからね」
「そうなんだ…全然気付かなかった」
そしてショウヤは…またウットリした表情で続けた。
「真夜庭の撮影…楽しみでしょうがないです」
「そうだな」
「どんな裏にしようかな…」
「先に裏の心配?」
「いっそ裏メインのつもりで撮ってみようかな…」
「あははは、そんな事したら…表で使えるシーン無くなっちゃうんじゃないの?」
UPされた3曲を見終わってから…
ハルトは、PCのファイルの中から…裏の方を引っ張り出してきた。
「…マジで、裏ヤバいよな」
「ふふふっ…」
「観ちゃう?」
「ハルトさんが良ければ…」
ハルトは、若干震える手で…マウスをクリックした。
そして…2人きりの裏鑑賞会が始まった…
「…」
「…」
画面の中で、次々と凌辱されていく僕の姿を…彼らは、黙って見入っていた。
「…ちなみに、それでも切られたシーンもあるんでしょ?」
「はい…残念ながら…」
「今度、それも作ってよ…ダイジェスト版で」
「あーそれ、良いですね!」
ショウヤは目を輝かせた。
「また楽しみが増えちゃいました…」
そうこうしているうちに…段々と、ショウヤの息が上がってきた。
そんなショウヤの様子を、横で感じながら…同じく、込み上げるものを抑えながら、ハルトが言った。
「…何かさ…俺ら…オカシイかな…」
「何がですか?」
「カオルのエロい動画見て…勃っちゃってるって…」
「オカシくないですよ…自然な流れです」
ハルトは、そっとショウヤの手を握った。
「しかも…この状況で、カオル大好きなお前相手に、処理しようとか思ってるって…」
ショウヤはそれを聞くと…ハルトの手を、ギュッと握り返した。
「…それも…自然な流れだと思います…」
言いながら彼は、ハルトの目を見つめた。
「僕は…ハルトさんの気持ちも知ってます…」
「…っ」
「知ってて僕は…そんなハルトさんにつけ込んでるんです」
それを聞いたハルトは、ふふっと笑った。
「お互い様って事か…」
「…はい」
ハルトは、ショウヤの頬を撫でながら言った。
「ショウヤの顔描くの…楽しかったな…」
「…」
「ね、今またメイクしてもいい?」
「えっ…」
ショウヤの返事を待たずに、ハルトはスクッと立ち上がると…バタバタとメイク道具を取りに行った。
「…」
そしてハルトは…ショウヤの顔を描き始めた。
「目、瞑って…」
ショウヤの目に、アイラインを入れながら…ハルトの息は、更に上がっていった。
「目…開けちゃダメだよ…」
「…はい」
「何があっても…」
「…んっ」
言いながらハルトは、ショウヤに口付けた。
「…んんっ…」
彼の口に、激しく舌を入れながら…ハルトは、ショウヤの胸元を弄った。
服の上から…分かりやすく、ショウヤの乳首がどんどん硬くなってくると…ハルトは、そこばかりを指先で転がしていった。
「んんんっ…んっ…」
ビクビクと震えるショウヤから、そっと口を離すと…
ハルトは、彼の身体を…その場に押し倒した。
彼のズボンを脱がせながら…
ハルトは、いやらしく続けた。
「何があっても…目、開けちゃダメだからね」
「はぁっ…あっ…」
自分もズボンを脱ぎ捨てたハルトは…息を荒げながら口紅を手に取った。
そして…ショウヤの両足を開くと、いきり勃った自分のモノを、彼の秘部に押し付けた。
「…んんっ…あっ…」
ハルトは、ウットリした表情で、よがるショウヤのくちびるに、口紅を塗っていった…
それは…やっぱり
ちょっと、オカシイんじゃないかな…
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