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こっちの2人の続き(5)

串カツパーティーを、散々堪能した僕らは…少しずつ手分けして片付けに入っていた。 基本キッチンで立ち食いだったので、片付けるのも楽だった。 「2人んときはコレでいいな」 「立ち飲み串揚げ居酒屋シルク…楽しかったー」 片付け終わって…僕らはまた、ベランダの窓を開けて、並んで煙草を吸った。 「どうする…帰っても…いいけど?」 シルクが僕に訊いた。 「えっ…食べるんじゃなかったの?」 「…昨日も、いっぱい酷くやっちゃったからな…」 「…」 「連日乱暴に扱って…壊したらヤバいからな…」 「…」 そんな彼の言葉に…僕は、少しだけ、胸が締め付けられるのを感じた。 それは…所詮、玩具としての僕の身体を、心配してるって事だもんな… サエさんとかに、そんな風に言われると、嬉しくなるのにな…シルクに言われると、何でこんな気持ちになるんだろう… 「いじめっ子のくせに…」 僕は、精一杯の言葉で返した。 「…大丈夫…やさしく…してくれれば…」 「…ふふっ」 シルクは、僕の髪を撫でた。 「じゃあ…食欲のままに、頂くとするか…」 そう言って煙草を揉み消した彼は…パタンと窓を閉めると、勢いよく、僕の身体を抱きしめた。 「…うん…」 僕は、心地良く…その胸に顔を埋めた。 難しい事や、余計な事は考えなくていい… 僕は…ただ、ただ…抱かれたかった。 他の誰でもなく…シルクに。 シルクは…また今日も敷きっ放しだった布団まで、僕を連れていくと…そのまま僕の身体を、ドサっとそこへ押し倒した。 「逝かない程度に…気を付ける…」 言いながら…彼は僕に口付けた。 「…んん…んっ…」 シルクにくちびるを塞がれる事で…僕の胸にはゾクゾクと寒気のようなものが走り…それは着実に、僕の身体の芯を熱くさせていった。 「まーた、その顔…」 口を離れたシルクが言った。 「どんだけ好きなんだよ…」 「…」 僕は…恍惚の表情で…微笑みながら目を閉じた。 彼の手は…僕のシャツのボタンをゆっくり外した。そして、その指が…僕の両方の乳首を捉えた。 「はぁっ…あっ…」 僕はビクビクと震えながら…そこから湧き立つ快感に、声を上げた。 そんな僕の反応を見下ろしながら、面白そうに指を動かすシルクに向かって…僕は、絞り出すような声で言った。 「…今日は…ちゃんと…脱がせて…」 「…そうだったな」 ハッとしたように、彼は乳首から手を離すと…僕のズボンを脱がせた。 「もう…こんなんなってんの?」 言いながらシルクは、既に尖の濡れた僕のモノを…そっと握った。 「はあっ…あっ…ダメ…出ちゃう…」 「いーよ、いくらでも出して」 ニヤっと笑いながら…彼は、僕のモノを握った手を上下にゆっくり動かした。 「あっ…んんんっ…」 そして、もう片方の手で…再び乳首を弄った。 「はあっ…ああっ…あ…」 そんな彼の愛撫に…僕は、あっという間に昇り詰めてしまった。 「ホントにエロいよな…お前…」 「…はぁ…はぁ…んんっ…」 吐き出された液で汚れた、僕の身体を拭きながら…シルクは半ば呆れたように呟いた。 「あとはこっちでイかせるか…」 言いながら彼は、僕の秘部に指を這わせた。 「んんっ…あっ…」 僕はまた、ビクビクと震えた。 そこをグリグリと指でなぞりながら…シルクは僕の乳首に口を寄せてきた。 「ふあっ…あっ…はああっ…」 ゆっくりそこに指を押し込みながら…彼は僕の乳首の先を、舌で転がした。 その刺激は…僕の身体を、再び波立つ快感で溢れさせていった。 「は…あ…気持ち…いい…」 僕は、朦朧としながら呟くように言った。 「…スゴい…指に吸い付いてくるな…」 「…んんっ」 そんなシルクのいやらしい台詞に…僕の快感は、また大きく逆立った。 そして…言わされる前に…自分から、具体的に強請ってしまった。 「…挿れて…シルクの…」 「ん?…俺の?」 「シルクの…欲しい…そこに…挿れて…」 「…っ」 彼は、たまらない感じで身体を起こすと…僕の両足を、勢いよく開いた。 「いくらでも…挿れてやる…」 そう言ってシルクは…僕の中に、いきり勃ったモノを差し込んだ。 「はあ…あっ…」 熱く沸き上がった僕の身体は…すぐにその快感に飲み込まれた。 彼に奥へと突かれるたびに…それは渦を巻くように、僕の身体中を駆け巡り…そして極点へと突き上げた。 「はっ…あ…シル…ク…」 気持ち良くて…気持ち良くて、たまらなかった。 痙攣するように、僕はビクビクと震え続け…彼のモノの熱い感触に酔い続けた。 「…もっと…もっと欲しい…」 取り憑かれたように…僕は言った。 それを聞いた…僕の中の彼のモノが、大きく何度も脈を打ち続けるのが分かった。 「はあっ…んっ…気持ちいい…」 耽溺して、思いのままに声を上げる僕を見下ろしながら…彼もまた、取り憑かれたように、激しく腰を動かした。 「はぁっ…はっ…あっ…」 息を荒げるシルクに向かって…僕は更に続けた。 「…もっと…イかせて…」 「…っ」 「…逝くまで…イかせて…」 その瞬間…僕の、奥までいっぱいになっていた彼のモノから…生温かい液が、吐き出された。 「…っ…ぁ…」 身体中を飲み込む快感と…湧き上がる幸福感に包まれて…僕は薄ら笑みを浮かべながら目を閉じた。 このまま本当に…逝ってしまいたい… 僕は、心の底から…そう思った。

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