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光鬱反省会(3)

面倒くさい酔っ払いの語りがひと段落して…僕らはまた、DVDのLIVE映像に見入っていた。 終盤に差し掛かるにつれ…画面の中の僕が、ヤバくなってきてるのが、自分でもよく分かった。 「ね、よく見ると…この辺りからのお前が、上がってくのが…分かっちゃうね」 「…っ」 言いながらアヤメは…そっと僕の手の上に、自分の手を添えた。 「ひとりで観てるとね…うっかり、この…画面のお前見てるだけで勃っちゃったり…するんだよね…」 「…っ」 「そんで…その後、またうっかり…トキドルのPV観ちゃったりして…」 「…」 「…で、抜いちゃう…」 「……」 あー あすこのPVの再生回数は、そんな理由で伸びちゃってるんだろうか… 「…今は、生カオルが隣に居るからな…」 アヤメは、僕の手をギュッと握りながら続けた。 「もっとヤバい感じなんだけど…」 「…っ」 そう言って僕の方を向いた彼の表情は…確かに、酔っている以上に、昂っているように見えた。 それだけで、僕の胸に寒気が走るくらいに… 「…我慢出来ないっ…」 小さくそう呟きながら、アヤメは勢いよく…その場に僕をドサッと押し倒した。 「…あっ…」 力無く叫んだ僕の口を… 彼はすぐに自分のくちびるで塞いだ。 「…ん…んん…」 アヤメの舌が…僕の口の中にねじり込まれ…激しく執拗に這い回った。 それが、流れるギターの音と相まって…酔っ払ってグルグル回る僕の頭を、更に掻き乱していった。 唾液が滴るほどに僕の口を責めたアヤメは…ようやく、そっと口を離した。 「…ん…はぁ…はぁ…」 完全に身体の力を奪われた僕は…小さく息を上げながら、半開きの目で、彼を見上げた。 それを見たアヤメは、僕の濡れたくちびるを、そっと指でなぞりながら…たまらないような表情で言った。 「生カオルは…100倍エロいな…」 「…っ」 そして彼は、僕のシャツを、ゆっくりと捲り上げた。 「…んん…ん…」 徐々に胸元が露わになっていく感覚に…僕は思わず、震えながら顔を歪めた。 そんな僕の表情を見ながら…自分も息を上げながら…アヤメは、僕の両方の乳首に…そっと指をあててきた。 「は…あっ…」 僕は更に、ビクビクと震えた。 固く尖ったその尖を、丁寧に愛撫していく…彼の指先も、震えていた。 「あ…はぁっ…んん…」 湧き立つ快感に喘ぎ震える僕の様相を見て… アヤメは、更に息をあげながら乳首から手を離すと、勢いよく僕のズボンを脱がせた。 「…ごめん…ホントに我慢出来ない…」 彼は自分のズボンも脱ぎ捨てると…僕の両足を開くが早いが、僕の秘部に自分のモノを押し付けた。 「…んん…あっ…」 ガチガチにいきり勃ったアヤメのモノが…僕の中にグイグイとねじ込まれ…そこから激しくじわじわと湧き立つ快感は…あっという間に、僕の身体中に沁み渡っていくのだった。 「…はぁ…あっ…あ…」 ほどなく、奥までしっかり到達したそれは…ドクドクと脈を打ち…その度に、電流のように…更に僕の快感を波立てた。 痙攣するように震える僕を見下ろして…アヤメは息を荒げながら言った。 「…気持ち…良いの?」 「…ん…っ…」 僕は朦朧としながら、小さく頷いた。 そしてアヤメは…ゆっくりと、腰を動かした。 「はっ…あっ…あ…」 彼のモノに奥を突かれる度に、また身体中を電流が駆け巡った。 それはすぐに、僕を極点へと突き上げていった。 「はああっ…ぁっ…ああ…」 ビクビクと大きく震えながら…僕はたまらず、愛液を吐き出してしまった。 「…はぁ…はぁ…んっ…」 それを見たアヤメは、少し身体を起こすと…僕の両足をしっかり押さえながら…激しく腰を動かした。 「…あ…ぁ…あっ…」 力無く揺らされながらも…小刻みに抽挿される彼のモノに、中のポイントを刺激されて…僕の身体は、再び突き上げられていった。 「…んん…あっ…」 声を上げながら…アヤメが、僕の中に吐き出すと同時に…僕もまた、極点に昇り詰めていた。 「はぁ…はぁ…」 大きく息を上げるアヤメの…僕の中に残されたモノが、余韻でピクピクッと脈を打つ、その小さな刺激にさえ…僕のポイントは再び反応してしまうのだ… 「…んっ…はぁっ…あ…」 震えながら僕は、哀願するように言った。 「…抜いて…ください…」 「…」 まだ余韻を楽しみたい様子の彼は…そのままニヤッと笑って、意地悪そうに言った。 「気持ち…いいんだ…?」 「…ん…っ」 「このままにしとくと…どうなっちゃうの?」 「…っ」 そうする間にも… 僕は彼のビクビクに刺激され続けていた。 アヤメは、そんな僕を面白そうに見下ろしながら…僕の胸元に手を滑らせた。 「はぁっ…んっ…やめ…て…」 ただでさえグルグルと渦巻き続ける快感の波が…彼の指が、僕の乳首に触れた途端に…更に大きく逆巻いた。 「…っ…ぁ…」 アヤメは、手を止めてはくれなかった。 僕は、止めどなく何度も湧き上がる快感に…泣きそうになりながら、ただただ、震え続けた。 「…っ…」 やがて、朦朧とした僕は…声を上げるのもままならなくなり…頭の中が、どんどん白く霞んでいくのを感じていた。 ああ… また…逝っちゃう… 思いながらも…僕はやっぱり… そのまま意識を失ってしまった。 「…カオル?」 僕が動かなくなったのを確認したアヤメは… 満足そうに僕の顔を両手で包んだ。 (…欲しい…) (出来るものなら…奪いたい…) アヤメは、反応の無い僕のくちびるに… 何度も何度も…口付けた。
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