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光鬱反省会(4)
動かないカオル人形としばらく戯れていた…やっぱりちょっとヤバいアヤメは…ようやく僕の中から自分のモノを抜き出した。
(何か…俺…オカシイか?)
僕の身体を拭きながら…
アヤメは、落ち着いた頭で自問自答した。
(どうにもならないくらい…我慢出来なかった)
(しかも…全然止まれなかった…)
彼は動かない僕を見下ろしながら…
ゴクンと唾を飲み込んだ。
(むしろ…まだ…足りない…)
「…っ」
首を横にブンブンと振りながら、アヤメは僕の身体を抱き上げると、隣の部屋のベッドに運んだ。
僕の寝顔を、見れば見るほどに…
アヤメは、自分の胸に…なんとも言えない寒気のようなものが走るのを感じていた。
(やっぱり…俺…オカシイな…)
彼は立ち上がってテーブルに戻ると、どちらが残したのか分からないハイボール缶を、グイッと飲み干した。
空になった缶を、キッチンのゴミ箱に捨てると…彼はもう1本…冷蔵庫から取り出した。
それを開けながら、DVDが流れっ放しの画面の前に座ったアヤメは…それを、YouTubeに切り替えた。
そしてまた…
うっかり、トキドルチャンネルを開いてしまった…
(…カオル…っ)
どのくらい時間が経ったのか…
目を開けた…僕の目の前に、アヤメの顔があった。
「…」
彼は、僕の横に寝転がって…頬杖をついて、僕の顔を見下ろしていた。
「大丈夫…?」
「…」
僕は、記憶を手繰り寄せた。
「ごめんね…やり過ぎた?」
「あ…いえ…いつもの事なんで…平気です…」
「あいつらとヤるときも、いつもこんな風に失神しちゃったりするの?」
「…最近は…割と…いつも…」
「…そうなんだ…」
アヤメは、ふぅーっと大きく息を吐きながら…言い辛そうに、続けた。
「ホントに悪いんだけど…」
「…?」
「挿れなくてもいいからさ…もう1回…生お前で、抜いてもいい?」
「…!」
少し顔を赤ながら、恥ずかしそうにそう言う彼を見て…僕は、何ともたまらない気持ちになった。
「…挿れても…大丈夫です」
僕は、言った。
「いやでも…また失神したら困る」
「…すぐ、抜いてくれれば…大丈夫です」
「あ、そっか…」
「それに…」
僕も、顔を赤くしながら…俯き加減に続けた。
「アヤメさんが、そんなのしてるの見たら…絶対、僕も気持ち良くなっちゃうと思うし…」
「…っ」
それを聞いたアヤメは…またも、ガバッと、僕の上に覆いかぶさってきた。
「じゃ、遠慮なく…もっかいヤらせて…」
言いながら彼は、僕に口付けながら…僕の胸元を弄った。
「んん…んっ…」
口と乳首を愛撫される快感の相乗効果で、僕の身体はすぐに、いっぱいになっていった。
アヤメは、僕の口からくちびるを離すと…そのまま首すじから、鎖骨へと口づけながら…やがて、僕の乳首まで下りていった。
「…あ…んん…」
彼の舌先と指先で、両方の乳首を愛撫されて…僕はまた、ビクビクと震えた。
そして、まさにいきり勃った彼のモノが…僕の下半身に何度も触れる感触が、更にその快感を波立てた。
僕の身体は、ジンジンと疼き…その、触れるモノが、欲しくてたまらなくなっていった。
僕は、絞り出すように…言ってしまった。
「…あ…アヤメさんの…それ…挿れて…欲しい…」
「…!」
それを聞いたアヤメは…息を上げながら、僕の両足を押し広げると、自分の肩に掛かるくらいに高く持ち上げた。
「は…あっ…」
また、勢いよく…彼のモノがねじ込まれた。
それは…僕の身体中に渦巻く快感の波紋を、全て一掃する大きな津波のような感覚だった。
「ああ…ああぁ…」
僕は一気に…突き上げられていった。
「はあっ…あっ…んっ…」
そんな僕の様子を見下ろしながら…アヤメはまるで野獣のように、夢中で息を荒げながら…何度も激しく抽挿を繰り返した。
「…んん…んっ…」
ほどなく、ビクビクと身体を硬直させた彼のモノから…僕の中に生温かい液が吐き出された。
「…ぁ…あ…」
それは、僕の快感の荒波のトドメも刺した。
朦朧としながら…僕もまた、愛液を吐き出した。
「はぁ…はぁ…」
「…はぁ…はぁ…」
「おっと…すぐ…抜かないと…」
呟きながら…少し残念そうにアヤメは、余韻に震える僕の中から自分のモノを引き出した。
「…っ」
僕は息を上げながら…
そんな彼を見て…ふふっと笑った。
身体を拭いてから…
アヤメは、僕の隣にドサッと寝転がった。
そして、顔を僕の方に向けて言った。
「…ごめんね、何度も…」
「いいえ…全然…大丈夫です」
「…」
「…むしろ…気持ち良かった…です」
「…っ」
それを聞いた彼は…
上を向いて、両手で自分の顔を覆った。
「何か俺…お前に対して…前より全然、余裕が無くなってきちゃったな…」
「…」
「全部…お前に持ってかれそうだ…」
「…」
そんなアヤメの言葉に…僕は、たまらない気持ちになった。
それでも僕は、どうする事も出来なかった。
「…でも」
しばらくの沈黙のあとに…彼は続けた。
「今なら…サエより上手くギター弾けそうな気がする」
「えっ…」
僕は思わずアヤメの方を向いた。
「正々堂々お前を奪うには…それしか無いだろ?」
「…」
彼は片手を僕の首の下に滑り込ませると…僕の頭を自分の方へ抱き寄せた。
「トキドルを超えてやる…」
「…っ」
そう呟きながらアヤメは…
自らを奮い立たせるように…じっと空を見つめた。
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