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真昼の庭での撮影(5)

「よっしゃー!!」 カイに身体を拭かれている僕の耳に、超張り切ったサエゾウの声が響いてきた。 「…」 「サエさんは、外が良いですよね?」 「うん…爽やかに青姦するー」 …それって、爽やかって言うんでしょうか… ショウヤが、PCやらカメラやらの機材を、外に移動させている間に、起き上がらされた僕は、乱れた衣服や髪型をハルトに直されながら、ボーッとしていた。 「大丈夫?」 「…」 だって、大丈夫じゃ無いって言ったところで、止めてくれるわけじゃないんでしょ… 心の中で思いながら…僕は小さく頷いた。   「よし、オッケー」 「じゃあ行くよー」 サエゾウは、僕の腕を掴んで引っ張ったが…僕は、腰が抜けてしまったように、なかなか立ち上がれなかった。 「しょうがないなー」 言いながらサエゾウは、僕の身体をよいしょっと抱き上げた。 「…」 「力持ちだな、サエ…」 「カオルなら持てるー…カイは無理ー」 「あはははっ…」 サエゾウは、そのまま僕を抱き上げたまま、外に出ると…ショウヤがセッティングしている、さっきドラムセットが組んであった辺りに向かった。 そして、僕を…緑の芝の上に座らせた。 「少し離れた所から、段々近寄ってって…そんで押し倒す感じがいいですかね…」 「わかったー」 着々と計画を話し合っている彼らの言葉を、僕はポーッとしながら聞き流していた。 「いっちゃって良いですか?」 「いいよーイっちゃってー」 「…」 ショウヤは、カメラを構えた。 「カオルさん…カイさんのおかげで、ものすごく良い顔になってます…」 「…っ」 そんな事を言われて…僕の胸に、また寒気が走った。 そして…曲が流された。 少し離れた場所に立つサエゾウが… まるで、今ようやく僕を見つけたかのように、ニヤッと笑うと…ジワジワと追い詰めるように、僕ににじり寄ってきた。 ほどなく僕の目の前に立ちはだかった彼は、いやらしくニヤッと笑って僕を見下ろした。 「…」 僕は、半ば怯えたような目で…彼を見上げた。 「さっきカイにしてたみたいに、俺のも舐めてー」 言いながらサエゾウは…僕の顔に、自分の股間を押し付けてきた。 僕は、言われるがまま…彼のズボンを覚束ない手付きで下ろした。途中からサエゾウは、自分でそれを脱ぎ捨てた。 露わになった彼のモノを、僕は片手でそっと握ると、その尖に舌を這わせた。 「…んっ…」 身を任せながら…彼は僕の髪に指を絡めた。 そして、息を上げながら言った。 「もっと…ビチョビチョに…してー」 「…ん…んんっ…」 そんなサエゾウの言葉に、身体の中に湧き上がるものを感じながら…僕は口いっぱいの唾液を擦り付けるように、彼のモノを舐め上げていった。 「…うん…めっちゃ…エロい…」 「…ん…ん」 それが相当に固くいきり勃った所で…サエゾウは僕の頭を掴んで、自分のモノを僕の口から離した。 そして、半開きの僕のくちびるを…両手の親指でなぞるように押し広げながら、僕の前にしゃがみ込んだ。 「ホントに…エロい…口だなー」 「…っ」 言いながら彼は、その口に…自分のくちびるで塞ぐように口付けてきた。 舌を入れると言うよりは、くちびるを舐め回すような口付けで…今度は僕のくちびるが、ビチョビチョにされてしまった。 ゆっくり口を離れたサエゾウは、それを見てニヤッと笑った。 「もっとエロくなったー」 「…っ」 力無く息を上げていく僕の…彼は、パジャマのボタンをひとつひとつ外していった。 全部外し終わると…彼はそれを両側に大きく肩まで開いて、肘のあたりまでずり下ろした。 そして、首すじから鎖骨へかけて、ゆっくり両手で、指先を滑らせていった。 「…んっ…」 彼の指はやがて…ビクビクと震える僕の、両方の乳首に落ち着いた。 「はあっ…あ…」 両方の指先で、そこを転がしながら…サエゾウはまた、僕のくちびるを舐めた。 「んんっ…あっ…んん…」 「あーもう…我慢できないー」 恍惚の表情で息を上げる僕のくちびるから、口を離すが早いが…彼は僕の両手を地面につけさせた。 「もっとヤラしい事いっぱいしようと思ってたのにー」 言いながらサエゾウは、僕の後ろに回ると、腰を上げさせて、ズボンを脱がせた。 「エロ過ぎて、俺がもたないー」 そして、四つん這いの姿勢になった僕の中に…彼は自分のモノを、ぐいぐいと押し込んできた。 「んっ…はぁっ…あっ…」 まさにパンパンにいきり勃ったサエゾウのモノが、キツく僕の中で荒波を湧き立てていった。 「は…あっ…」 僕はすぐに肘をガクンと折ってしまった。 ひんやりとした草が、顔にあたった。 サエゾウは、自分が悦いように…何度も奥へ突いた。 その度に更なる波が、そこから身体中に広がっていき…僕の快感も、ズンズン突き上げられていった。 「んんっ…あっ…」 声を上げながら…ビクビクと震えて、サエゾウが僕の中に吐き出した。 「あっ…あ…んんっ…」 その刺激にトドメを刺されて…僕のモノからも、愛液が吐き出された。 そしてまた…中に残された彼のモノが…僕の中で心地良く脈を打ち続けていった。 「はぁ…はぁ…んっ…」 僕はまた、ビクビクッと震えた。 それを見て…サエゾウはニヤッと笑いながら、またそっと、腰に力を込めた。 ブチッと曲が止まった。 「はい…そこまでにしましょう!」 「…っ」 「えー…これから良いとこなのにー」 「サエさん、さっさと抜いてください」 「ちぇーっ」 サエゾウは、後ろ髪を引かれる感じに、ゆっくり僕の中から引き出した。 遠目に様子を見ていたハルトが、ティッシュを持って駆け寄ってきた。 「はい、サエは自分で拭いてね」 言いながらハルトは、僕の身体をきれいに拭くと、ズボンを履かせて、サッと僕の身体を抱き上げた。 そして、箱ティッシュとサエゾウをその場に残して、サッサと向こうへ行ってしまった。 「お疲れ様でした…」 ショウヤもテキパキと機材を片付けていった。 「…」 サエゾウは、ちょっぴり寂しくなってしまった。

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