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改めて慰労会(4)

「はああっ…ああ…」 虐めていた筈のサエゾウは、僕のその台詞に、すっかりヤられてしまった様子で、ただただ…夢中で、自分の悦いように、激しく腰を動かしていた。 ようやくも・ら・え・た・僕は…薄ら笑みさえ浮かべて…そこから湧き上がる快感を、満喫しながら身を委ねていた。 ハルトに愛撫される乳首への刺激も相まって…僕は、何度も極点へと突き上げられた。 「恍惚のカオルさん…エロいですね…」 スッキリしたショウヤは、カメラを構え続けていた。 「むしろサエがヤられてる感じだな…」 「は…あっ…ああっ…」 ビクビクと…反らせたサエゾウの身体が硬直した。 その瞬間、僕の中に…温かい感触が広がった。 「はぁ…はぁ…」 サエゾウは、息を上げながら…若干悔しそうに言った。 「エロカオルにヤられたー」 「…っ」 僕はと言えば…余韻に脈打つ彼のモノに、その絶頂ポイントをじわじわと刺激されて…いつまでもビクビクと震え続けていた。 「俺のも…あげようか?」 ハルトは、後ろに回された僕の手に…自分のモノを押し付けながら言った。 それは、ズボンの上から触って分かるくらい…硬くいきり勃っていた。 「…ん…欲しい…です…」 力無く、絞り出すように、僕は答えた。 「んじゃ、交代ー」 そう言ってサエゾウは、僕の中から引き抜くと、自分のモノを拭いた。 「こっちは拭いてあげないの?」 僕の前に回ってきたハルトが言った。 「だってードロドロの方がヤらしいじゃんー」 それを聞いたハルトは…その、ドロドロになった僕の秘部をまじまじと見ながら、いやらしく言った。 「ホントだ…サエに塗られて可愛いくなったここが、犯されてドロドロになっちゃった…」 「…っ」 そんな彼の言葉責めに… 僕の胸には、また…刺すような寒気が走った。 「もっとドロドロになっちゃうかな…」 呟きながらハルトは、ズボンを下ろすと、いきり勃った自分のモノを、僕の中にグイグイと差し込んできた。 「は…ああっ…あっ…」 それはまたすぐに、僕の絶頂ポイントを捉え…そこから大きな快感の波紋を湧き立たせていった。 「いっぱい…気持ち良くさせてあげるね…」 言いながらハルトは、まさにそのポイントを狙うように…小刻みに腰を揺らした。 「…んっ…あっ…あぁ…」 僕はそれによって… 何度も何度も極点へと突き上げられた。 「手伝うー」 そう言ってサエゾウが、再び筆を取った。 「あ…それやると…逝っちゃいますよ」 ショウヤが思わず言った。 それを聞いたサエゾウは、ニヤッと笑った。 「逝かせるー」 そして、サエゾウの筆が…再び僕の乳首に触れた。 「はああっ…あ…」 僕はまた、一瞬飛び上がるように震えたものの…その、両方からの刺激に渦巻く、終わりの見えない快感の怒涛に…やがて朦朧としていった。 僕の中に広がる、ハルトの生温かい液の感触を遠くに感じながら…僕はやっぱり逝ってしまった… 「だから…いつも俺まで回って来ないんだけど…」 シルクが、しょうがないなーといった表情で言った。 「だってシルくんズルいんだもんー」 サエゾウは、サクサクとズボンを履くと、スッと煙草を吸いにいってしまった。 ハルトは、僕の中から引き出すと…とりあえずドロドロをキレイに拭いた。 その隙にシルクは、布団を敷いた。 「でも…カオルさん、大満足でしたね」 「そうなの?」 「元はシルクさんのスイッチでしたけどね」 カメラを置いたショウヤは、僕の後ろ手を解きながら続けた。 「スゴく気持ち良さそうでしたよ…」 「…結局、あんまり優しくなかったけどな…」 「あははは…」 シルクは…僕の身体を、椅子から抱き上げると…布団に仰向けに寝かせた。 「気持ち良かったんなら…それでいい…」 僕の髪を撫でながら…シルクは呟くように言った。 「ふふっ…まさに仙人の域だな…」 そう言ったカイも…煙草を吸いに立ち上がった。 僕の身体にそっと布団をかけてから… シルクも後に続いた。 サエゾウが、ちょうど煙草を揉み消したところだった。 「そんなやっかむなよ…」 プンプンしている彼に向かって、カイは言った。 サエゾウは一瞬、シルクをキッと睨みつけたが…すぐに、ふっと笑顔に戻った。 「まーいいや…撮影もバーベキューも楽しかったし…カオルでいっぱい遊べたしー」 彼は、煙草に火を付けたシルクの耳元で…囁くように続けた。 「あとはシルくんが可愛がったらいーわー」 「…」 それを聞いて… シルクは、余裕の表情でニヤッと笑った。 「また来週のイベント…頑張ろうねー」 「おう…」 「そうだな…」 彼らは、誰からともなく… ギュッと握った拳を合わせた。    3人は、ショウヤとハルトが、何事も無かったかのように、喋っているテーブルに戻った。 「あ、来週だけど…また、ここ使わせてもらえるの?」 ハルトがシルクに訊いた。 「カオルんちにする事にした」 「えっ…そうなんですか!?」 「だって、そっちの方が近いじゃん」 「まあ…言ったらそうですけど…」 「へえーカオルんち、初めてだ…楽しみ」 「ねーだよねー」 ショウヤは、何となく…不服そうな表情をしていた。 「何…何か都合悪い?」 シルクが、そんな彼に向かって言った。 「あ、いや…そう言うわけでは…無いです」 少し考えて…シルクは続けた。 「あれか、2人の思い出の聖地に…皆でゾロゾロ行くのが、気に入らないかのか…」 「…っ」 図星を突かれた感じのショウヤは、少し顔を赤くして、レモンサワーをグイッと飲み干した。

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