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ウチで打上げのあと(4)
口を離したシルクは…ゆっくり身体を起こすと、片手を僕の股間へと滑らせた。
「はああっ…あっ…」
解放された口から、勝手に喘ぎ声が漏れた。
彼の手は、僕のモノをスッとすり抜けて…
僕の秘部へと到達した。
「…ん…あっ…」
そして彼は、焦らすように…何度もその辺りを、そっと指先で撫で回した。
「…はぁっ…あっ…」
そんな焦らされる刺激さえ…僕の身体を、熱く熱く、燃え立たせていくのだった。
もう…やだ…
早く…早く挿れて…
心の中で叫びながら…
震え続ける僕の目に…またも涙が滲んだ。
しばらく、そんな僕の様子を愉しんでいたシルクは…ようやくその指を、僕の秘部の中心部にあてると…じわじわと、その中に侵入させてきた。
「んあっ…は…あっ…」
その感触に、僕の身体はビクビクッと震え…僕のモノは、更に勢いよくいきり勃った。
「総動員しないとな…」
呟くように言いながら…シルクは、いきり勃って濡れた僕のモノのその尖に、徐に口を寄せた。
「ふああっ…あっ…」
まさに言葉通り…
片手で乳首を…もう片方の指で中を…そして口で僕のモノを、彼は総動員で責めてきた。
「はあ…あっ…あああっ…」
全ての刺激が、身体の中でぐちゃぐちゃに混ざり合い…それは途轍もなく大きな快感の波となって、僕をズンズンと突き上げていった。
痙攣するように震えながら…大きく身体を反らせて…
ほどなく僕は、彼の口元に愛液を吐き出した。
「ふあ…あ…はぁ…はぁ…」
大きく息を上げる僕の…ドロドロになったモノを、しっかりと舐め上げながら…シルクはニヤっと笑った。
「ちゃんと触ってイけただろ…?」
「…っ」
触り過ぎだよ…
力無く思いながら…
僕は、また泣きそうな表情で彼を見上げた。
シルクは、そんな僕の顔を撫でながら…トドメを刺すような、いやらしい口調で続けた。
「あとは、お前がいちばん欲しいやつをあげなきゃね…」
「…っ」
またも寒気に襲われた僕の身体を、指先でスーッと撫でながら…彼は僕の両足をしっかりと開いた。
ああ…
やっと…もらえる…?
そんな風に思った僕の秘部に…固くいきり勃ったシルクのモノが、押し当てられた。
「…んんっ…」
僕の身体が…また勝手に大きく震えた。
もう焦らされる事は無かった。
望んだ通り…思った通りのシルクのモノが、そのまま僕の中にグリグリとねじ込まれてきた。
「あ…はああっ…あっ…」
その歓喜に打ち震える僕は…無意識のうちに目を閉じて、薄ら笑みを浮かべてしまった。
「…そんなに…欲しかったの…?」
少しずつ息を上げながら、シルクが言った。
「…ん…はぁっ…あっ…」
僕は、ビクビクしながら…小さく頷いた。
「焦らした分…いっぱい気持ち良くさせてやる…」
言いながら彼のモノは、探るように僕の中をグニグニと蠢き…ほどなく絶頂ポイントを捕らえた。
「あっ…ああっ…あっ…」
ピクピクと脈を打つ彼のモノが…僕のそこを心地良く刺激しながら、ゆっくりと奥まで深く挿入された。
「…はあっ…ぁ…」
そうだ…
これが…欲しかったんだ…
僕は恍惚の表情で…またも目に涙を浮かべた。
そして僕は…それが抽挿され続けるたび、身体中を駆け巡る快感の荒波に…何度も何度も飲まれ続けていった。
「…は…あ…シル…ク…」
絞り出すように…僕は彼の名を呼んだ。
「…はぁっ…はっ…」
それを聞いたシルクは…
息を荒げながら、夢中で何度も僕を突いた。
「はっ…あ…んんっ…」
シルクの口からも、喘ぎ声が漏れた。
そして彼は、激しく腰を揺らしながら…僕の顔を力強く押さえた。
「…はぁっ…あ…カオ…ル…」
取り憑かれたように僕の名を呼ぶと…彼はそのまま僕に口付けてきた。
「んんっ…んっ…」
口を塞いだまま、更に動きを早めたシルクは…ほどなく、身体を大きく震わせた。
「…ん…んんんっ…」
その瞬間…
僕の中に、生温かい感触が、心地良く広がった。
「…っ…ぁ…」
ずっと…
ずっとこのままで…いたい…
ずっと…このままシルクに塞がれていたい…
思いながら僕は…
その温かいものと、余韻に脈を打つ彼のモノに、いつまでもそこを刺激され続けて…
いつものように、意識を朦朧とさせていった。
「はぁ…はぁ…」
口を離れたシルクは…息を上げながら僕を見下ろした。
未だ快感の渦中を彷徨う僕は…既に、目を開けている事さえままならなかった。
僕の目から、更に涙が溢れ流れた。
シルクは、僕の頬に手を当てて…僕の涙を拭った。
そんな彼の手の感触を、心地良く感じながら…
僕の意識は、徐々に遠のいていった。
「…カオル…」
彼は…続けた。
「…カオル…愛して…る…」
残念ながら…その言葉を最後まで聞く事なく…
僕は、意識を失ってしまった。
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