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優しくされる

そこそこ酔い進んでしまった僕らは…あんなに寝たはずの布団に…再び、なだれ込んでしまった。 両腕と両足を絡ませ合いながら…僕らはどちらからともなく、何度も何度も口付けた。 「昨日ヤり過ぎたからな…」 呟きながらシルクは、僕の身体を仰向けに押し倒すと…シャツの上から、分かりやすく尖った僕の乳首に、そっと触れた。 「…んんっ…」 「すっげー固い…」 「…っ」 ソフトな刺激が…口付けで熱く疼いた身体に、じわじわと波を湧き立たせていった。 僕は、ビクビクと震えながら…息を上げていった。 そんな僕の様子を見下ろしながら…シルクは、腰に巻いたバスタオルを外した。 そして、僕の下着も脱がせた。 「ホントに…すぐ勃っちゃうねーお前…」 「…ん…っ」 露わになった僕のモノも…そしてシルクのモノも…既にドクドクと脈を上げているのは、一目瞭然だった。 彼は僕の太腿を掴んで、両足を開かせると…そっと僕の秘部に指を這わせた。 「塗らなくても…赤くなってる…」 「…っ」 「…痛く…ない?」 「んっ…うん…」 僕は、その心地良さと恥ずかしさに…両腕で顔を隠しながら、震え続けた。 と、シルクは徐に…その僕の秘部に口を寄せた。 「は…あっ…」 彼の舌がそこを捉えた。 「…あっ…いや…あ…」 柔らかく優しく舐め上げたかと思うと…今度は舌を尖らせて、中心部をグリグリと突いてきた。 「はああっ…あ…」 その…何とも艶めかしい感触に…僕の身体は寒気のような感覚にゾクゾクと襲われ…それは、既に湧き立った快感を、更に増長させていった。 ビクビクと震え…そして尖を濡らしていく僕のモノを見て…シルクはニヤッと笑いながら、ようやく顔を上げた。 「ホントにエロいな…」 「…っ」 「可愛くってしょうがない…」 言いながら彼は、身体を起こして、僕の両足をしっかりと押さえた。 そして…同じくらいにいきり勃った自分のモノを…唾液で濡れた僕の秘部に押し付けた。 「…んん…あっ…」 ゆっくりと…彼はそれを、挿し込んだ。 「は…あっ…あああっ…」 少しずつ、じわじわと…僕の中がシルクでいっぱいになっていく感触に… 僕の口からは、また…歓喜の喘ぎが勝手に漏れた。 「…気持ち…いい?」 「…ん…んん…」 彼のモノが、僕の奥まで…パンパンに詰まっていた。 僕は震えながら…小さく何度も頷いた。 彼は、ゆっくり腰を揺らして…わざと僕の気持ちいいポイントを、グリグリと刺激してきた。 「ふああっ…あっ…ああ…」 その激しい気持ち良さに…僕はすぐに、敢えなく吐精してしまった。 そして更なる極点を…何度も何度も繰り返した。 「すげー締め付けてる…」 「…っ…ぁ…はあ…」 「俺も…イきそう…」 「…ぁ…あっ…」 そう言ってシルクは、自分の悦いように…まるで、僕のポイントに自分のモノが擦れる刺激を愉しむように…何度も大きく腰を動かした。 「あっ…ぁ…はぁっ…」 「…んん…はぁ…はぁっ…」 ほどなく、彼は…僕の中に深く突き刺したまま…ビクビクと身体を硬直させた。 生温かい感触が…僕の中に心地良く広かった。 「…はぁ…はぁ…」 「…ん…っ…」 イった後も…僕の中で、余韻に脈打つシルクのモノの感触は…いつまでも…僕を夢見心地にさせ続けていた。 またも、朦朧とした表情の僕を見下ろして、シルクは慌てたように言った。 「あんまり長引くと…また逝っちゃうからな…」 「…っ…」 そしてシルクは… ビクビクと震える僕の中から、ゆっくりと、自分のモノを引き出した。 「…」 僕は少しだけ…残念な気持ちになった。 身体を拭いて…僕らは並んで布団に仰向けになった。 「何か…昨日のLIVEが…もうずーっと前の事のような気がする…」 「そうだな…昨日だったんだよな…」 「あっ…そうだ…」 ふと思い出して、僕は切り出した。 「今度の週末って…時間ある?」 「仕事で出張…」 シルクは即答した。 「…そうなんだ」 「何かあるの?」 「…」 僕は少し考えてから、続けた。 「サエさんには内緒って言われたんだけどね…あの、例のレンさんて人の、個展を見に行こうと思ってるんだよね…」 「……」 (あいつか…) 黙ってしまったシルクを見て、僕は続けた。 「ま、でも…どうせバイト終わってからだから…ひとりで行くんだったら…挨拶して、パパッと見て帰ってくるつもり」 「…行かなきゃいかんの?」 「だって…ワルツのもう1人の作者だからね」 「義理堅いな…」 彼はふふっと笑いながら…いつものように、僕の首の下に、手を滑り込ませた。 「何でサエには内緒なんだ?」 「誘ったなんて言ったら、殺されるって…」 「あはは…なんだそれ」 僕は…昨日会場で、レンと少しだけ話した事を思い出しながら、呟くように続けた。 「何かちょっと…イっちゃってる感じの人だったな」 「…」 シルクは、僕の頭を自分の方へ抱き寄せた。 「…気を付けて、行ってこい」 「…うん」 そっと僕の頬に口付けると…彼は続けた。 「場合によっては…俺に殺される事になるかもしれないからな…」 「…っ」 それ、冗談なんだか…本気なんだか… わかんなくて怖いんですけど

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