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高額なバイト(3)
「触ってもいい?」
マナミが僕に訊いた。
「はぁ…はぁ…」
僕は、息を上げながら…小さく頷いた。
身体は火照り…ジンジンと疼き…居ても立ってもいられなくなってしまった僕は…彼らに指示されるポーズを保っている事すら辛くなっていた。
「イヤだったら断っていいんだからね」
「…っ…はぁ…はぁ…」
僕はまた…頷いてしまった。
それを見たマナミは、皆に向かって言った。
「それでは、ルールはいつもと同じです…」
彼は、テーブルの上に小綺麗なカゴを置くと…小さいタイマーを手に持った。
何が…始まるんだ…?
若干朦朧とした頭で、僕は思った。
僕は既に起き上がっていられなくなり…テーブルに両手をついて、必死に身体を支えていた。
ひとりの客が、テーブルに近寄ってきて…そのカゴに紙幣を入れた。
ピッ…とタイマーのスイッチが押される音がした。
と、その客はテーブルに上がると、僕の身体をグイッと抱き起こした。
「はあ…あっ…」
急な身体に触られて…僕はビクビクッと震えた。
彼は僕の両腕を背中に回すと…後ろ手で手枷を嵌めた。
例の…サエゾウが持ってるみたいな道具で…
「…んんっ…はああっ…」
僕は、両腕を拘束された状態で…バタッとテーブルの上に倒れた。
彼は僕の身体を、そっと横向きに起こすと…片方の襟元を、ゆっくりとズラしていった。
「はあ…あっ…あ…やめて…ください…」
徐々に、片方の乳首が露わになっていく感覚に、ビクビクと打ち震えながら…僕は絞り出すように言った。
片側の肩が…完全にはだけてしまった。
他の客が、ゴクンと唾を飲み込む音が聞こえた。
彼は更に…僕の股間にスルスルと手を伸ばしてきた。
「やっ…やめて…」
僕はまた、ビクッと震えた。
浴衣に隠れた、その上からでも歴然なくらいに…僕のモノは既に完全にいきり勃ってしまっていた。
彼はそれを…浴衣越しにそっと握った。
「ふあ…あっ…」
その尖から滲み出た液が…浴衣の生地にじわじわと滲みていった。
ただでさえ、胸の寒気と火照りで、グルグルだった身体は…あっという間に突き上げられてしまった。
「んんんっ…はあ…ああっ…」
呆気なく僕は、愛液を吐き出してしまった。
「早いな…こんなにすぐイっちゃう子は初めてだな」
僕の後ろで、そんな声が聞こえた。
ピピッ…
タイマーの音が響くと、その客はすごすごと僕から離れてテーブルを下りた。
「はぁ…はぁ…」
僕は横たわったまま…激しく息を上げた。
いったんイったところで…身体の火照りは全く治らなかった。
すぐに次の客が上がってきた。
そして再び…タイマーの音が鳴った。
その客は、僕の身体を起き上がらせると…他の客がよく見えるように、両足の膝を立てて座らせた。
そして背後から…僕の胸元に両手を回した。
「あっ…はああっ…」
片側はだけた胸元の…両方の乳首に、その指があてられると…僕はまた、身体を捩りながらビクビクと震えた。
片方は浴衣の上から…片方は直に…執拗に乳首を愛撫されて、僕の中のグルグルは…再び大きな快感の渦へと発展していくのだった。
ふと見ると…他の客が、そんな僕の様相を凝視しながら筆を走らせる景色が目に入った。
「…んん…んっ…」
それは、完全に幾段階も上がってしまった、僕の嗜虐的快楽を、一層逆立てた。
ピピッ…
またもタイマーが鳴って、客が交代した。
次の客は、僕をテーブルの上に仰向けにさせた。
そして、浴衣の裾をゆっくり両側に捲りながら…僕の両膝を立てさせた。
「…んん…あっ…」
再びにいきり勃ってしまった僕のモノが…ついに露わになってしまった。
その客は…僕の太腿をスーッと撫でながら…その指を、僕の秘部に這わせていった。
「はああっ…あっ…」
その指が…そこを探るように、ゆっくりと挿入されると…僕は、身体を仰け反らせてビクビクと震えた。
「へえー…めっちゃ慣れとるん…」
か、関西弁の人か…
朦朧と…そんなどうでもいい事を思いながら…
僕はその指の刺激に…すぐに突き上げられていった。
「んあっ…ああっ…んん…」
「感度ええなー…エロくてたまらんわ」
彼は息を上げながら、何度も指を動かした。
「ここ…ええんやな」
「いや…あっ…はああっ…」
元はと言えばショウヤに開発された…その絶頂を繰り返しながら…タイマーの終了を待たずに、僕は再び吐精させてしまった。
ピピッ…
そしてまた客が交代した。
彼は僕を、最初と同じように、正座を崩した姿勢で座らせると…かろうじて羽織っていた、もう片側の襟をズリ下ろした。
完全に裸になった上半身に、背後からしっかりと抱きついた彼は…いやらしく胸元を弄りながら、僕の首すじに口付けてきた。
「…んん…はあ…あ…」
僕はまた前を見た。
筆を走らせる者…酒を飲む者…自分のズボンを膝まで下ろしている者もいた。
誰もが、その視線だけは、僕に向けていた。
「…っ」
おかしくなりそうだった。
いや、もう既に…僕は完全におかしくなっていた。
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