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イベントの余韻(1)

そのまま僕は、後の事は3人様に任せて、ショウヤと2人で先に家に戻った。 「ふぅー」 「お疲れ様でした…」 ドサッと床に座り込んだ僕に向かって、ショウヤは続けた。 「今日のカオルさん…本当に凄かったです」 「…ハルトさんのおかげです」 僕は、何でもないように言った。 「あとは…演奏の皆さんのおかげ…」 言いながら僕は、そのままパタッと倒れてしまった。 「だ、大丈夫ですか?」 ショウヤは慌てて…横に転がった僕の肩に触れた。 「…んっ…」 僕は思わず、ビクッと震えてしまった。 「あ…もしかして…まだ処理が必要な感じですか?」 「…っ」 返事に詰まった僕は…目を閉じて、顔を赤らめたまま、小さくビクビクと震えていた。 「…」 そんな僕の様子を見て、ニヤッと笑ったショウヤは…そっと僕の下半身に手を伸ばしてきた。 「…凄く、重装備なんですね」 モコモコなその辺りを撫でながら…ショウヤはクスクスと笑いながら言った。 「…」 薄目を開けて、恥ずかしそうに彼を見上げる僕を見て…ショウヤはゴクンと唾を飲み込んだ。 「着替え…手伝ってもいいですか…?」 「…」 僕は、小さく頷いた。 それからショウヤは、僕の半ズボンとレギンスを、ゆっくりと脱がせていった。 「…こんなにガチガチに固められてたんですね」 「はい…バレないようにって…」 彼は、巻かれたテープを剥がすと…続いて紙パンツをビリビリと破いた。 「あ、そういう脱ぎ方でよかったんですね…」 「はい…どうせ捨てるものですから…」 冷静に言いながらも…ショウヤの息が上がっているのが分かった。 「あーあ…やっぱり出ちゃったんですね」 「……っ」 中を確認しながら、彼は呟くように言った。 「しかも、また勃ってるし…」 「…」 僕は、真っ赤になって顔を背けた。 「僕も…紙パンツにしておけばよかったって…思ってたんですよ…」 破いて脱がせた紙パンツをゴミ箱に捨てながら、ショウヤは息を上げながら続けた。 「危なく…出ちゃうところでした」 そう言ってショウヤは…僕の手を取って、それを自分の股間にそっと押し付けた。 ズボン越しにも、彼のモノが硬くいきり勃っているのは歴然だった。 ショウヤが、いつになく低い声で…囁くように続けた。 「これ…挿れてもいいですか?」 「…」 「それとも…カオルさんのを、僕に挿れますか?」 「…っ」 それを聞いた僕の胸に、心地良い寒気が走った。 それは…既に昂っていた僕の身体を、ズンズンと勢いよく、熱く燃え立たせていった。 僕はまた、あの薬を飲まされたときのように…居ても立っても居られなくなってしまった。 「…挿れて…ください」 身体から勝手に溢れる欲望に、突き動かされるように…僕はそう答えた。 「わかりました…」 静かに頷いたショウヤは… 自分のズボンを、ゆっくり膝まで下ろした。 どんどん息を荒げながら…彼は、既に露わになっていた僕の両足に手をかけると…グイッと大きく押し開いた。 「はあ…ああ…カオルさん…」 取り憑かれたように、呻くように言いながら…ショウヤは自分のいきり勃ったモノを、僕の秘部に擦り付けてきた。 「…は…あっ…あ…」 尖の濡れたそれが、ヌルヌルとその辺りを這い回る…その焦らされるような感覚に、僕はビクビクと打ち震えた。 「はあっ…挿れて…ください…」 僕は思わず、強請ってしまった。 「ん…お願い…もっと…奥まで…」 「…!!」 それを聞いたショウヤのモノが、更にドクドクと、硬く脈を打ちながら…僕の中にねじ込まれてきた。 「はああっ…ああ…」 望み通りのそれが…僕の中を気持ち良く刺激しながら、グリグリと奥まで到達した。 「…は…あっ…ん…んん…」 そこから荒波のように湧き立つ快感は…あっという間に僕の全身を飲み込み、そして突き上げていった。 「…カオル…さん…気持ちいいの?」 いやらしく囁きながら…ショウヤは、ゆっくりと腰を揺らして、何度も何度も、奥までの抽挿を繰り返した。 「…んん…あっ…はああっ…」 ほどなく僕のモノから、愛液が吐き出された。 「…イっちゃった…」 そう呟きながらも…彼は動きを止める事は無かった。 「…すごく気持ちいい…もう…出ちゃいます…」 「…ん…ぁ…」 そしてショウヤは、更に激しく腰を揺らした。 その動きに、僕はまた何度も突き上げられてしまった。 「…っ…ぁ…」 「…あっ…いい…すごく…はあああっ…」 断末魔の声を上げたショウヤは…ビクビクと震えながら、僕の奥に、勢いよく液を吐き出した。 「はぁ…はぁ…」 恍惚の表情で息を上げながら…ショウヤは僕の顔を両手で押さえると、思い切り口付けてきた。 「…ん…ん」 ピンポーン 「…!!」 僕らは、ハッとして口を離れて、顔を見合わせた。 「…あれー居ないのかなー」 ピンポンピンポンピンポーン… サエゾウの呟きと共に、呼び鈴の連打が続いた。 「…っ」 「す、すいません…今開けます!」 ショウヤが必死に声を張り上げた。 「あーもしかして、お取り込み中か…」 そんなシルクの声が、小さく聞こえた。

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