373 / 398
個人的謝罪(4)
それからもサエゾウは…
容赦なく僕の身体を責め続けた。
フワフワの羽だけでなく、怪しい電動道具も持ち出して…その両方で、僕の弱い部分を…まるで実験でもするように、くまなく撫で回していった。
「へぇー…コレで乳首も気持ちいいんだー」
「…んん…はぁっ…」
普通に呟きながらサエゾウは、鈍い音のする道具で、僕の乳首を刺激していた。
「俺のと、どっちが気持ちいいのー?」
「…あ…んっ…」
どっちと答えたところで…また「嘘つき」呼ばわりされるに決まってる…
そう思った僕は、黙って首を横に振った。
「あーでもやっぱ、コレはこっちだよなー」
僕のリアクションは、もやはどうでもいいかのように…彼はその道具を乳首から離すと、僕の太腿の方へ滑らせた。
「はああっ…あっ…」
その怪しい振動が…太腿の内側から、徐々に僕の秘部へと向かっていった。
「こっちはコレで撫でててあげるからー」
乳首の方には、フワフワが落ち着いた。
「…っ…んっ…あ…」
ゾワゾワとした胸の寒気とともに…その道具がついに秘部に到達してしまった。
「は…あっ…ああっ…」
僕はもう、おかしくなったように身悶え続けた。
「そーんなに気持ちいいのー?」
ニヤニヤしながら、サエゾウは、更にその道具を…ゆっくりグイグイと、僕の中へ押し込めていった。
「あっ…んんっ…」
既に再びいきり勃った僕のモノは…今にもはじけそうにビクビクと尖を濡らしていた。
「ちょっとヤらし過ぎるんじゃないー?」
言いながら彼は、道具をグリグリと押し込み、乳首をフワフワで愛撫し続けながら…
僕のその尖を、ペロッと舌で舐めた。
「ふああっ…ああーっ」
その瞬間…そこからまた、愛液が吹き出してしまった。
「あーあーまた汚れちゃったー」
「…はぁ…はぁ…ん…んんっ…」
余韻に浸る暇もなく…僕の中で、その道具が僕をいくらでも突き上げていた。
あの夜の、おっさん達にヤられたときの方が、むしろマシだったんじゃなかろうか…
そう思ってしまうくらい、果てしなく続く嗜虐と快楽に揉みくちゃに晒されて…
僕は既に意識が朦朧としていた。
「ダメだよ、逝っちゃー」
サエゾウは、グイッと僕の顎を掴んだ。
「…はぁ…はぁ…んん…」
涙を流しながら…僕は力無く彼を見上げた。
「すっげー…エロい顔…」
サエゾウは、ゴクンと唾を飲み込んで…唾液の滴った僕の口に、自分の舌を突っ込むように口付けてきた。
僕はもうダメだった…
完全におかしくなってしまった、身体の本能のままに…僕は絞り出すように口を動かした。
「……ぃ…」
「え、何ー?」
口を離れたサエゾウが、聞き返した。
「…サエさん…の…欲し…ぃ…」
「…!!」
それを聞いたサエゾウは、バッと身体を起こすと…道具をシュッと抜いた。
「俺の…欲しいの?」
「…」
僕は、朦朧と息を上げながら頷いた。
彼は、既に開かれた僕の両足を、グイッと押さえ付けると…自分のモノを僕の秘部にあてた。
「何か、ここもトロトロになってるけどー?」
「…っ」
「すげー挿れやすそう…」
「…んん…あっ…はああっ…」
ほどなく、道具ですっかり慣らされ疼いたそこに…本能の欲望通り、ズプズプと、サエゾウのモノがねじ込まれてきた。
「…は…あっ…」
そこから湧き上がる、絵も言われぬ快感は…既におかしくなっていた僕の身体を…更に波立て、突き上げた。
「…っ…ん…ぁ…」
その歓喜に、薄ら笑みを浮かべる僕の顔をガッツリと押さえ付けながら…サエゾウは、取り憑かれたように、激しく腰を動かした。
「はあ…あっ…あ…んんっ…」
声を上げながら…彼はビクビクと身体を震わせた。
僕の中でサエゾウのモノが、はち切れんばかりに膨張し、そして生温かい液が広がる感覚は…朦朧としていた僕の意識に、完全にトドメを刺した。
僕はそのまま…
やっぱり何も分からなくなった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
やり切った感じのサエゾウは…大きく肩で息をしながら、動かなくなってしまった僕を見下ろした。
(また…ヤリ過ぎたかなー)
彼はゆっくり、僕の中から自分のモノを引き抜いた。
(すげーあちこちドロドロにしちゃった…)
「……」
彼は少し反省しながら、僕の身体をキレイに拭いた。
(ま、でも…そーいう日だからなー)
色々な道具も外して…サエゾウは僕の身体をベッドに寝かせると、肩まで布団を被せた。
そのままの格好で、彼は煙草を1本吸ってから…部屋の電気を消して、僕の隣に潜り込んだ。
モゾモゾと、自分のスマホを取り出したサエゾウは…無意識のうちにカイのページを開いた。
俺の回終わったー
すぐに既読が付いて、カイからも返信が来た。
失神必須のドS回か
当然よ
めちゃエロかったー
俺はどうするかな…
いつもの激しいカイさんでいーんじゃんw
ふふっと笑いながら、そう送ってから…
彼は少しハッとした。
(何で俺…カイに報告してんだろ…)
サエゾウは、スマホをポイッと投げ捨てると…隣で眠っている僕の身体に覆い被さって、ギューッと力強く抱きしめた。
(カオルが悪いんだ…玩具のくせに、シルくんばっかりなんだもんな…)
思いながらサエゾウは…
僕の頭の傷跡の辺りをそっと撫でた。
(またお仕置きしようー)
そして彼は…僕を抱きしめたまま、眠りに落ちた。
ともだちにシェアしよう!