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第十一話 発情

「俺のが入るためには3本入らないとダメだ」 意識朦朧としながら聞く 頭がぽあぽあしてふわふわしてなんにも考えられない ただ、感じるだけ 「ん!ちょ、んぁぁ、っとまってぇ~」 「ん?」 「で、でんぁちゃう」 「とめてぇ~んああ~だめぇ」 指を動かすのが早くなっていく もう、ダメ~ 「イクぅうううう」 ピュピュ 精子が勢いよく僕のお腹に乗った かぁぁ 恥ずかしい 顔が赤くなる 淫らだよね あっ、まだ玲央さんをイかせてない まただ、どうして自分だけ気持ちよくなって勝手に寝るんだ 玲央さんだってイキたいに決まってるだろ そう思うと、申し訳なさと苛立ちで涙が溢れてくる、とりあえず自分だけイッてしまったことを謝ろう 「ごめんなさい、ごめんなさい、やっぱり上手くできないです」 「玲央さん、わかってると思いますけど、上手くないんです。最低なオメガなんです。」 「自分でもダメだってわかってます」 「ごめんなさい」 ベッドを降りて逃げようとしたけど腰が痛くてガクと崩れ落ちてしまった 「おい」 ビクッ 驚きながらも、四つん這いになる もしかしたら、殺されるんじゃないか まだ、好きな人に殺されるだけましか でも、やっと、運命の番に会えたんだ 色んなことがあったけど、やっと幸せになれるかもしれないんだ 涙が床に落ちる 悔しい 自分が上手くできない 捨てられても当然 「わかってる、わかってるよ」 ボソッっと小声で言った 「なんで、ゆきはそんなに泣くんだ?」 腰を掴まれて、抵抗したが、持ち上げられ 玲央さんの膝に座った 「なぜ泣いてるのかわからないが、俺は泣き顔が見たいわけじゃない」 「ゆきの笑顔が見たいんだよ」 それを言われた瞬間、ボロボロと涙が出てきて 何かが溢れてしまったように こんなにも人を信頼出来るのって初めてだし 初めての感覚に戸惑ってるけど この人の温もりはとっても安心出来る でも…… 「怜央さん、僕、頑張る」 「さっき3本入ってたからもう少しで入るかもな」 「ほんとに?」 「ああ」 嬉しさで口角が上がる 怜央さんの顔が近ずいてきて、素早く目を閉じる ちゅちゅ 怜央さんとのキス気持ちいい もっとしたい~ んーちゅちゅ 「怜央さん覚悟ができた、だから来て」 玲央さんは戸惑いながらも、僕を押し倒す 「いいんだな?」 怖いけどうんと頷き、指が入った 「ん!ん!」 「もう、大丈夫そうだ」 はぁ~緊張してきた 大丈夫 「玲央さん、怖いからキスして」 ちゅ、ちゅ、んぁぁ 気持ちいい~ ちゅちゅちゅ 入ったかどうか気になっちゃったから離れて 「怜央さん、入った~?」 眉間に皺を寄せて「あと、少しだ」 おしりに激痛が走りながらも耐えて やっと、「入ったぞ」 やったぁあ~ 繋がれた、玲央さんと 嬉しい 「玲央さん、僕、嬉しい、れいさんと繋がれて」 「ゆきは、また煽ろうとする」 「煽ってる?」 「だいぶ煽ってるぞ」 「ほんと?」 「ああ」 「それより、痛いかもしれないが動くぞ」 「できるだけ優しくする」 玲央さんが動いた瞬間、腰と、おしりにダメージが 「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」 _______________________________________ 2人とも疲れきって僕は玲央さんに抱きつきながら寝た あと、1日だ 出ていく準備しないと 玲央さんに言われてもれいさんの隣を歩けるのは僕じゃない 玲央さんは、きっと僕とは違うお金持ちで、ビケな人と結婚して、番うんだよ 心がチクチク痛くなる あと、1日しか居られない 玲央さんがいなくても、だ、大丈夫だよ 僕にも似合う人がきっといる あと、1日で、玲央さんを必ずイかせてみせる ま、1日って言っても準備するものなんかないんだけどね!アハハ

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