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第十二話 発情
カーテンから明るい日差しが射し込む
「ん~眩しい」
まだ、寝てたいけど、今日は玲央さんと最後の日
玲央さん、まだ寝てる
やっぱり、顔が綺麗
玲央さんの顔を見てるとドキドキしちゃう
やっぱり、自分の気持ちを伝えたい!
けど、さ、最後にじ、自分からのキ、キスだけし、しとこう
やばい緊張してきた
唇と唇が触れた
よくよく考えてみたら恥ずかしい
ど、どうかしてるよ
このアホっタレが
自惚れるのもいい加減にしろ
はぁ~嫌悪感しか出てこないよ
さてと、水を飲みに行こ
今日は、迷わないはず
ドアノブに触れた瞬間、後ろから抱きつかれた
ビクッってなりながらも後ろを向く
後ろにいたのは玲央さんだった
「ど、どうされましたか?」
「せっかく、待ってたのにあんな子供ぽいキスなの?」
それを言われた瞬間かぁぁと顔が赤くなった
ば、バレてた
あちゃー最後の日なのにやっちゃった
もう、死にたい
「んじゃあ、期待させた罰としてディープキス」
「えっ」
なんじゃその罰
「わ、わかりました、これが最後ですからね」
玲央さんは目を閉じながら待っている
じーと顔を見てしまって
まつ毛が綺麗だなぁ〜鼻高いなぁ〜
とか考えてしまう
片目を開きながら「まだなのか?」
と言ってくる
かっこよすぎだよ!ウィンクしてる状態じゃん!
早くしないと、また、腰痛めそうだから顔を近ずけて
ちゅちゅ舌を玲央さんの口の中に入れて
あれ?上手くできない
ちょっと涙が溜まってきた
キスもろくにできないのかって言われちゃう
「フッ、可愛い」
えっ、そんなこと言われると思って無かった
「グゥ〜〜〜」
あっ、なんてタイミング
もう、辞めてよ、僕のお腹に住んでる虫さん!
「あはははっ」
「もう!なんで笑うんですか!」
「やっぱり、かわいい」
「もう〜」と言い顔を膨らます
ずっとこの幸せな時間が過ごせればいいのに
もう、明日には、この人と過ごせれないんだなぁ〜
「れ、玲央さんちょっとトイレ行ってきますね」
「あっ、おい」
泣いてるのわかっちゃったかなぁ〜
ダメだダメ!
さすがに、玲央さんの前では笑って過ごそう
最後の日なんだから
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