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怜央編 第一話
「おはよう、ゆき」
「・・・」
ん?
「ゆき~起きてるのか?」
お腹すいたのか
ああ~だりぃ
今日、ゆきの発情期が終わったから仕事だ
仕事なんか無くなっちまえ
俺はゆきさえいればいいだけ
「はぁ~」
よし、ゆきは朝ごはん待ってるだろう
「ゆき~ゆき~」
リビングにきたが、ゆきがいる気配はなかった
「隠れてるのか」
「おーい」
「・・・」
ま、まさか
出ていった?
「どうしてだ、あんなに優しくした」
「それなのに、、、」
まだ、出ていったとは決まってないだろ?
トイレには
ガチャ
いない
布団の中にもいない
全て探し回って最後に見つけたのが1枚の手紙だった
手紙を読む
「玲央さんへ、
1週間ありがとうございました!
玲央さんとお別れは少しさびしいけど、発情期が終わったのでここを出ていきます。お世話になりました。さようなら、玲央さん
ゆきより」
と書かれていた
さようならの文字が涙で滲んでる
その文字をなぞり、大切に置いた
これは俺が貰っていいものじゃない
お別れが早すぎる
ゆきがなんと言おうと絶対に、取り戻す
ゆきの心は、俺に無いかもしれない
だが、権力、金、全てを使って俺しか頼らせなくする
戻ってこい、ゆき
はぁ~
美味しいものいっぱい食べさせてあげたい
あの笑顔をもう一度見たい
初めて会った驚いた顔も
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