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怜央編 第八話
今日は俺も疲れた
もう、寝よう
この子を静かに枕元に置いて俺も隣で寝た
布団が動いたので起きてしまった
薄らと目を開ける
すると、運命の番が起き上がって俺の顔をじーと見てくる
ん?キスでもしたいのか?
それともなんか顔についてるのか?
実は、顔には自信がある
いやでも自覚してしまうんだ
街を歩けばイケメンと言われ、雑誌にイケメン社長と載ってしまうことだってあった
だから、いやでも自覚してしまう
そんなことを考えていると、グゥゥーーーと誰かさんのお腹がなっている
恥ずかしかったのか、背を向けてもう1回布団の中に潜ってしまった
もう、見てくれないのかと寂しくなって後ろから抱きしめる
顔を見たってことはキスする気があったということ
だから「キスするんじゃなかったのか?」と質問した
キョトンしながらこちらの方を向いて「えっ?違います」と否定してきた
少し傷ついたがまぁいい
そしたら、上目遣いで「あのぉー、キスして欲しかったんですかぁ?」と言ってくる
素直に「そうだが」と答える
すると、運命の番はみるみる顔が赤くなっていく
恥ずかしかったのか、それとも昨日気持ちよくなくて怒っているのかわからなかったから
布団を上げて
「どうした?昨日のことまだ怒ってるのか?」
と聞いた
「ごめんなさい、寝ちゃって」ごめんなさい?謝るのは俺の方だが
とりあえず傷つけないように「大丈夫だといい」
ずっと気になっていたことを質問した
「それより名前聞いてなかったと思ってな」
「はい。えっ~と、ゆきって言いますよろしくお願いします。」
ゆきか、可愛い名前だ
まただ、この子は忘れっぽいのか?それとも気持ちよすぎて覚えてないのか?
「敬語は無しと言ったはずだが?」
「あっ、ごめんなさい」
またすぐ謝ろうとする
どうにかしてこの癖を治すようにしないとな
あと、未成年かどうかも聞かなければならない
俺の社会的地位が失われる可能性もあるから
「謝らなくていい、もう1つ質問していいか?歳はいくつだ?未成年を犯したら罪になるからな」
「歳は二十歳です」
安心した
「そうか、ギリギリだったんだな」
「はい、、、じゃなくてうん」
間違えるのも可愛いな
20ということは大学3かな
「大学三年生か」
コクコクと頷いた
「あのぉー他に聞きたいことはありますか?」
思いもよらぬ質問がきたな
「あぁー好きな食べ物と嫌いな食べ物が聞きたい」
これから生活していく上で大切なことだから一応聞いておく
「えっと、好きな食べ物は、甘いものと美味しいものです!嫌いな食べ物は、鯖です。アレルギーで食べれなくて、、、それ以外なら食べれます!なんでもです!」
鯖か、、、、
大変だったな
これには注意しないと、シェフにも伝えなくては
「そうか、わかった」
「うん!」
威勢よく返事をして
「お腹空いただろ、何か作らせてくるからゆっくりしてろ」
「ありがとうございます」
「あぁー」
と言い部屋を出た
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