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怜央編 第十五話
駆け足で俺の方近寄ってきてに「どうかしました?」と目をまん丸にしながら聞いてきた
「頼みたいことがある、ゆきにしかできないことだ」
「は、はい!」威勢よく声を上げた
「んで、何をすればいいんでしょう?」
俺はそれを聞き、椅子に座ってゆきに言う、膝の方を指さし「ここに座れ」と
驚いた顔をしてから恥ずかしそうに下を向き、コクっと頷いた
ちょこちょこと歩き俺の膝の上に乗った
ゆきが前を向いて座ったため、顔を見れなくて残念だったが、これで仕事が捗る
ゆきが不思議そうに聞いてきた
「れ、玲央さん、あの、これ大切な資料ぽいんですけど僕が見ても大丈夫なんですか?」
ゆきがライバル社のスパイとかでは無い限り、見せても大丈夫だろ
「大丈夫だ」と答えパソコンに文字を入力する
カタカタカタカタ
驚いた感じと、わくわくしながら俺の指とパソコンの画面を見ている
そんなにわくわくすることか?と疑問に思いながらも仕事に集中する
数時間すると眠たいのかウトウトとし始めた
ハッ!と起きるものの、数秒たった頃にはスヤスヤと眠っている
ゆきの耳元で「おやすみ」と囁いた
寝る時ももちろん可愛いけど起きてる時も可愛い
俺はゆきの寝言を聞くのが大好きだ
そんなことを考えながら、仕事を進める
ゆきが「ん~」と唸り声をあげた
ん?今日は悪夢の日か?
「玲央しゃん~」と言い俺の服を掴んでくる
その後も「しゅきれしゅ~」や、「かっこいいの~」とか俺の事を煽ることばかりしてくる
これじゃあ仕事にならねぇじゃねぇか
はぁ~と言いながら頭をかいた
ベットに運ぶかぁ~
ゆきを持ち上げ、寝室に行く
ベットに置き離れようとしたが俺の手を掴んでくる
「行かにゃいで~」
はぁ~行かないでと言われたら居るしかないだろ
俺の手をスリスリしてくる
これは煽ってる判定でいいんだよな?
俺は何回半立ちすれば気が済むんだ
手を離すと「ん~」と嫌な顔してくる
手をゆきの顔にくっつけると口角が上がる
離したく無くなるだろ
だが、仕事がある
そんなこんなで窓を見ると暗くなっていた
「ご飯持ってくるから手を離してくれないか?」
と聞いた
寝ているから聞こえてないかと思ったら「ん~」と言いながら手を離してくれた
よし、手が離れた
ご飯を頼み、テーブルに置きゆきを呼ぼうと寝室に行った
ゆきを見たら頭を叩いていた
疑問に思いなんで頭叩いてるんだ?」と
もしかして、頭でも痛いのか?それともお腹でも
「具合いでも悪いのか?」
「な、なんでもないです~」と答えた
ん~、体調が悪くないならいい
「そうか、なんでもないならいい」と答えられた
「ご飯たべるだろ?」と聞いたら
コクコクと勢いよく頷いた
席につき、一緒に食べるが、、、
ずっと俺の顔を見てくる
「何かついてるか?俺の顔に」
そう聞くと、慌てたように目を泳がす
何となく、顔にはついてなさそうだな
「そんなに見られると顔に穴が空く」と言った
不思議そうに顔に穴はあかないよ?って顔で見てくる
疑問に思ってる時のゆきは可愛すぎる
なぜなら、キョトンとしながら俺の顔をずっと見てくるからだ
まぁあいい、今日は泣き叫ぶまで犯してやる
今日はじゃなくてこれからだな
俺の顔を盛大に見て、半立ちした分を返してもらおう、寝かしてやらねぇからな
夕食を食べたあと「先にお風呂にはいっててくれないか?」と言い、俺はゆきがお風呂に入ったことを確認して準備を始めた
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