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家を出てから 第二十八話
「こいつは借金あるんだ!払ってもらわねぇと」
「ほう、なら、俺が払う。それでいいか?」
えぇ!?
た、助けてくれたのは有難いけど…お金を払うのは別
「れ、怜央さん、自分で払いますから」
そんなことを言っておきながら、僕は働き口がない
結局、体で払うしか無くなる
「では、俺が助ける必要はなかったということか…」
「あっ、それは違います」
ガラの悪い男性が気まずそうに「お取り込みのところ失礼していい?あのさ、俺的には誰が払おうが関係ないだから、早く払え」
そう言われても、自分から出せる金額でもない、怜央さんもさっき僕が払いますって言っちゃったから戸惑ってる
僕に向かって「お前が払うんだったら体で払うしか無くなる」と言われた
何ヶ月普通の仕事で働いても返済は無理、利子とかでどんどん溜まっていく
なら、体で払う?いいの?
そしたら、ずっと黙っていた怜央さんが口を開く「それぐらいの、大金なのか?」
「あぁ〜1500万だ」
怜央さんは黙ったままだった
そりゃ〜こんな大金聞いたら、払いたくも無くなる
「払おう、金はいくらでも持っている、はした金だ」
えぇ!?はした金は違うと思う!
しかも、いくらでも持っているってどういうこと…?
「ちょ、待って」と怜央さんを止めるが
「ゆき、話はあとだ」と言われ、大人しく聞くことにした
その後、怜央さんがどこかに連絡して、数分後、4〜5人の黒い人となんとも美形な1人がきた
メガネイケメン、高身長、多分、怜央さんの秘書の方かな?
その人がお金を持ってきてくれて、完済となった
「では、完済しましたんで、俺はこの辺で…」
「おい、待てや」と怜央さんがドス黒い声で言う
「はいぃ!な、なんでしょ」
「俺の運命の番触ったんやから、どうなるかわかるよな?」と男性に耳元で怜央さんが言った
ゆきは2人が話しているところから遠かったため、聞こえてなかった、だから、2人をジッと見つめるしかなかった
「連れてけ」と怜央さんが、黒いスーツの人に言って、ガラの悪い男性は連れてかれた
メガネイケメンと、怜央さんと、僕含め、3人になった
静まり返った部屋
怜央さんが、メガネイケメンを見て、何を思ったのか出ていってしまった
そ、そんなぁ〜、出ていかないでぇ〜
そんな叫びも虚しく出ていってしまった
そして、2人きりの部屋になってしまった
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