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ゆき過去編 Part1

⚠️注意⚠️ 児童虐待のシーンがあります。苦手な方は回れ右でお願いしますm(_ _)m ____________________________________ 僕は、父親のいない母子家庭で育った 詳しくは知らないが、父親は最低だったらしい 口を開けばいつも父親の愚痴 それを僕はお腹を空かせながら見てるしかなかった… ___________________________________ 本屋にて 「お母さん!これ欲しい!」僕が指を指したのは運命の番のお話、ずっと憧れていた。 その日は母も機嫌が良かったので買ってくれた 帰ってから読んで、とっても、素敵な内容だったのを今でも覚えている だけど、母は読んでる姿を見る度、イラついていた 「お母さん!これね!僕も運命の番に会いたいの!」と本を持ちながら、母に向かっていった 何気ない、一言だった。憧れていたってのもあるし、何より、この本みたいに幸せになりたかった だけど… 「あんたね!ギャーギャーうるさいのよ!」と僕の髪を掴みながら言ってきた 本は取り上げられた 「いつも、いつも、運命の番、運命の番って言うけどそんな生ぬるいもんじゃないの!」と僕の髪を上下に揺らしながら言ってきた 「その生意気な口、あんたを見る度にイライラすんの」と言われ、頬を叩かれた そこから、毎日地獄が始まった 毎日、ご飯もろくに与えて貰えず、ずっとお腹が空いていた 冷蔵庫のものを食べると怒られて、水の中で息ができないように後頭部を押さえつけられ、それを何回も繰り返したことがあった さすがに、こんな馬鹿でも学習はする だから、食べるのもは調味料だけ。 毎日、砂糖と醤油をちょっとずつ、ちょっとずつ舐めてるだけ。それでも無いよりかはマシだった でも、たまぁ~に母から100円玉を貰えた時や、メロンパンをくれる時があった それを大切に大切に残しておいたら、母親に食べられてしまった 「お母さん」と食べているお母さんに言う 「何!?」と血相を変えて言う 「それ、僕のメロンパン…」 「は?そんなこと知ったこっちゃないよ!あんたが食べんかったから悪い!しかも、母親に向かってその態度。どうにかならないのかしらね!」と言われ 頬を叩かれる「ごめんなさい、ごめんなさい。許してください」 「何?私が悪いことしたみたいじゃない。その態度も気に入らないのよ!」とまた頬を殴られる 「ごめんなさい、ごめんなさい」 こんなことがあって、ご飯はある時に食べることにした。だから、食いしん坊になってしまったのかもしれない。 食べれる時に食べないと死んでしまう それからも、母は僕が運命の番の本を読む度に、イライラしていた 僕が、母の目の前で呑気に本を読んでいると、本を取り上げられ、破られてしまった 「こんな、本読んでるから悪いのよ」 「あのね!‪α‬は、最低なの!とにかく、‪α‬と関わったらお母さん、死ぬから」 「罰として、ベランダにいなさい」 外は、12月の寒い夜、ベランダに放り出され、母はどこかへ行ってしまった 「お母さん!お母さん」という言葉も聞こえない どうすればいいんだろう…

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