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ゆき過去編 Part1
⚠️注意⚠️児童虐待及び、暴言のシーンがあります。苦手な方は回れ右でお願いします
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暴言を吐かれてから、何も考えることができず、ただ、母の暴れている姿を見ているだけ
その後も「あんな、αの子愛せるわけないんだよ」
「あんたは父親に似てほんとにウザかった」
「お願いだから、死んでよ、ねぇ!早くさ!」
「あんたなんか、この世の無駄!早く消えろ!」
男性は母を抑えようとするけど、暴言は止まらないし、その度に、僕の心が崩れ落ちていく
やっと、男性は母を抑えられることができ、母は諦めたように言う「わかった、ただ、この子に最後だけ言いたいことがあるの」
すると、男性は「わかりました、ただ、暴れないこと、逃げないことを約束してくれればいいです。母として最後の役目を果たしてください」と言い、男性は抑えている手を離した
僕は、怖いのと、体が小さいので、母の顔は見れなかったが、諦めと、怒りを抑えながら、こちらに来る
目の前に来たところで、母はしゃがみ、僕と目が合った
そして、母は僕の肩を掴み言った「あんたは、運命の番やらに憧れてるけど、運命の番や、惚れたαにあっても、絶対に結ばれないの」
「わかる?」と聞かれ、僕は頷いた
それから、素直に男性の元に行き、母は男性に連れていかれた
男性にお家の中に入っててと言われたので、家に帰った
1人寂しい夕日の照らされた部屋
何も考えることができない
心の中にぽっかりと穴が空いてしまった
自然と涙がでてきた
ここ数年、ゆきは、声を出して泣いたことが無かった
だけど、今は声を出して泣いてしまった
母の愛がないことはわかっていた
だけど、もしかしたら愛してくれてるんじゃないかと思っていた
でも、いざ目の前で死ねばいいのにや、暴言を吐かれたら、嫌でも自覚してしまった
母は愛してくれて無かった…
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