74 / 118

ゆき過去編 Part1

⚠️注意⚠️児童虐待のシーンがあります。苦手な方は回れ右でお願いします _____________________________________ 愛してないことぐらい、わかっていたのに… 何故か涙が出てくる そうだ、僕が死んだらお母さんは喜んでくれる! で、でもどうやって死ぬんだ? 幼いゆきには死に方など分からない ただ、ドアにもたれかかって体操座りをして顔を伏せているだけ 何をしていいか分からない ただ、お母さんの言葉が頭の中でずっとリピートされている ゆきには幼すぎて、雰囲気で何を言っているかはわかったものの、あまり、理解はしていなかった きっとそういう所がダメなんだよね あっ、そういえば、母が言っていた死ぬってどうやって死ぬんだろう… 幼すぎて、ゆきには死に方がわからなかった 死に方が分からなかったとはいえ、雰囲気で母の言っていることがわかる 母は僕がいなかった方がよかったってこと… 母と過ごした時に何かヒントが… あっ!思い出した!死に方! ___________________________________ 回想 ~数ヶ月前~ 僕が本を読んでいる時に母はテレビを見ていた そのテレビはとっても怖かった覚えがある 多分、ミステリーとか、殺人事件の話だったと思う ベランダから女の人が飛び降りて血がぶしゃ~ってなったシーンを覚えている 僕はそれを見て恐怖を覚えたが、母「あぁ~死んじゃったw」と笑いながら言っているのを覚えている __________________________________ これが、死ぬか! お母さん!やっと死に方がわかったよ! やっと褒めて貰える そう思ったらいてもたってもいられなくて、ベランダに急いで行った

ともだちにシェアしよう!