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ゆき過去編 Part1
⚠️注意⚠️児童虐待のシーンがあります。苦手な方は回れ右でお願いします
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愛してないことぐらい、わかっていたのに…
何故か涙が出てくる
そうだ、僕が死んだらお母さんは喜んでくれる!
で、でもどうやって死ぬんだ?
幼いゆきには死に方など分からない
ただ、ドアにもたれかかって体操座りをして顔を伏せているだけ
何をしていいか分からない
ただ、お母さんの言葉が頭の中でずっとリピートされている
ゆきには幼すぎて、雰囲気で何を言っているかはわかったものの、あまり、理解はしていなかった
きっとそういう所がダメなんだよね
あっ、そういえば、母が言っていた死ぬってどうやって死ぬんだろう…
幼すぎて、ゆきには死に方がわからなかった
死に方が分からなかったとはいえ、雰囲気で母の言っていることがわかる
母は僕がいなかった方がよかったってこと…
母と過ごした時に何かヒントが…
あっ!思い出した!死に方!
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回想
~数ヶ月前~
僕が本を読んでいる時に母はテレビを見ていた
そのテレビはとっても怖かった覚えがある
多分、ミステリーとか、殺人事件の話だったと思う
ベランダから女の人が飛び降りて血がぶしゃ~ってなったシーンを覚えている
僕はそれを見て恐怖を覚えたが、母「あぁ~死んじゃったw」と笑いながら言っているのを覚えている
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これが、死ぬか!
お母さん!やっと死に方がわかったよ!
やっと褒めて貰える
そう思ったらいてもたってもいられなくて、ベランダに急いで行った
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