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契約 第十話

だんだん呼吸も落ち着いてきて、涙もスート引いた 「しくっ、しくっ」 「ゆき、大丈夫か?」 「うん」 僕の顔を見て涙を手で拭いてくれた そして、僕の顔に近ずき目にキスをされた もう、感情が高ぶっているため反応できなかったし、キスしないでくださいとも言えなかった 再び抱きしめてくれて僕がもういいよと言うまで約10分間ぐらい抱きしめてくれた 「ゆき、朝ごはんにしよう」 コクッと頷き、数分後にはご飯が届いた 席に座った そして、『いただきます』と一緒に言って食べた ん~美味し~ やっぱり、1人より2人で食べた方が美味しく感じる 好きな人と好きなご飯を食べるのは昔の僕にとって考えられないことだった バイトしておにぎり食べてまた、バイトしての日々 その生活ともおさらば でも、おさらばしたのに寂しい気持ちもあった けど、やっぱり…怜央さんと食べるご飯は美味しい 美味しすぎて急いで食べてしまって僕は怜央さんより、先に食べ終わった 「ご馳走様でした、怜央さん、ありがとうございます」 席から立ち上がり、僕は学校の準備をし始めた 昨日使っていいと言われたお部屋に持ってきた服があるので部屋に入って着替える 必要な書類なんかをまとめてカバンに入れる 部屋に出て、リビングに行くとスーツをきた怜央さんが居た か、かっこいい いつもかっこいいけど、一段とかっこいい 一瞬でときめいちゃった

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