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ガルム×キサラギ 日常_昼寝

 ガルムは寝ることが好きだ。それは生前からそうなようで睡眠の質には拘っているらしい。それに加えて生き返ってからは蘇生の副作用なのか何なのか普通よりも寝ていないと体力が持たないそうだ。それも相まってよく寝ている。  だから、というわけではないがともに昼寝をする機会が多くある。私も仕事に疲れると軽く仮眠をとるし、たまたまともいえるのだが私の部屋でぐっすり寝ているガルムの横に私も一緒になって寝る。それが至福のひと時だったりするのだ。 「ただいま」  声をかけても起きないことの方が多い。だが今日は薄く目を開いてうとうととしている。 「…。夜か?」 「いや、まだ昼だ。休憩に来た」  あまり目を覚ませないようにゆっくりと隣に潜り込むと彼は私を抱きしめて猫のように頬ずりをしてまた眠り始める。  眠い時は本能からなのかうんと甘えてくる。それが好きで昼休みになると寝に来る節がある。こんな男でも可愛いと思える瞬間は尊いものだ。そう思うほどに惚れているのだろうが悪い気はしなかった。こんなに溺れていられるなら過去のことも水に流してもいいと思えるほどに。 「キサラギ」 「寝ていなかったのか」 「幸せだ」 「ありがとう。私もだ」  すりすりと身を寄せてくるのは甘えている証拠だ。言葉こそ固いがもっと甘えたことを言いたいのだろう。言葉を発するのも眠くて精一杯なんだろう。大丈夫、私たちは夢でつながれる。私が眠れば彼と夢を共有できるのだ。だから、そこで甘えてもらおう。少しばかりの幸せな眠りを、君に。  

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