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第5話
「お前んち、テレビねぇんだな」
「えぇ、代わりにパソコンで動画や映画を観る事はありますよ」
近くにあるパソコンデスクに僕は視線を向ける。
「イマドキだなぁ……」
ビールを飲み干した麻生さんは、僕が運んだワイングラスを持ってくれた。
「いいのか?俺がこっち飲んで」
僕が普通のグラスにワインを入れているのを見たのか麻生さんが尋ねてくる。
「えぇ、麻生さんはお客様ですから」
「ありがとな、涌井」
「いえ……」
その素敵な笑顔に、僕は見蕩れた。
誰にでも優しく、裏表のない、まっすぐな心の麻生さん。
やっぱり、この人を独り占めしたい。
絶対に僕だけのモノにしたい。
入れた薬が効いてきたら、その時がチャンスだ。
ワインを美味しいと喜んで飲んでくれている麻生さんに、僕は欲望を募らせていった。
1瓶開けたところで、麻生さんは眠ってしまう。
「麻生さん……」
ソファに腰掛けたまま可愛らしく寝息を立てている姿は想像以上で、僕は興奮した。
「ん……」
熟睡しているのを確認すると、その唇に指で触れる。
普段はマスクで隠れた、両端が少しあがっている唇。
キスしてみたい。
ずっと思っていた願望を、僕は叶えていた。
弾力のある淡いピンク色をした唇に何度もキスをすると、僕はそれ以上のコトをしたくなってしまい、抑えていた感情を止められなかった。
「んん……」
まずは布越しにずっと触れたかった麻生さんの胸に手を伸ばす。
思ったよりも柔らかく、けれど弾力があって触っていて心地よい感触だった。
今度は直に触れてみよう、と思い、Tシャツを捲りあげる。
顔よりも白い素肌。
ほんの少し前に突き出ている腹部や胸の膨らみに対してはささやかで淡いピンク色をした乳首が可愛らしく、僕はしばらく眺めてしまっていた。
「……ッ……!!!」
それから指で軽く乳首に触れると、麻生さんはぴくん、と身体を震わせる。
起きるだろうか。
そう思ったのは一瞬の事で、僕は両方の乳首を摘んでいた。
「……ん……んん……ッ……!!」
眉間に皺を寄せ、鼻にかかったような甘い声を出す麻生さん。
乳首も堅くなり、僕の行為に反応している様だ。
眠っているのに、こんないやらしい姿を見せてくれるなんて。
僕は嬉しくて、その可愛らしい突起に口付け、舌先でつついたり音を立てない程度に口に含んだり甘噛みしてしまっていた。
すると、麻生さんは再び甘い声を上げてくれた。
「麻生さん……」
「ん……ぅ……」
可愛すぎて、思わずその名前を呼んでキスしてしまう。
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