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第9話
それから。
僕は同じ夜勤班であるのをいい事に、夜勤明けの日はそのまま麻生さんを職場から家に連れ込む事に成功していた。
「な、なぁ、涌井、せめてシャワーに入らせてくれよ」
「何故ですか?」
「何故って、そんなん汗臭いに決まって……ッ……!!」
制服姿の麻生さんを背後から抱き締めて、敏感な耳元や首筋にキスをしたり舌先でくすぐったりする。
麻生さんの言うように、汗の匂いが鼻を掠めて、それは僕を興奮させた。
「いい匂いですよ、とっても。僕、麻生さんのこの匂い、ずっと嗅いでいたい……」
「な……ッ、なに言って……ンン……ッ……!!!」
僕は麻生さんの太くてセクシーな首筋に顔を寄せ、胸いっぱいに呼吸しながら麻生さんの胸元に両手を伸ばしていた。
「麻生さん、ココ、服の上からでも触られたら気持ち良いんですか?乳首、堅くなってきてますよ……?」
「んぁ……ッ、あぁ……」
肌にぴったりとくっつき気味の制服。
僕が弄り続けていると、麻生さんの乳首はいつしかその布地を押し返しそうなくらい堅く勃ちあがっていた。
「ふふっ、麻生さん、とてもいやらしい姿になってます」
「お、おい、何で写真撮るんだよ」
「いいじゃないですか。誰にも見せませんから安心してください」
「それならいいけど……ッ……」
麻生さんは僕にとても優しい。
僕がスマホで写真を撮って、それを僕に見せられて恥ずかしそうにしても、決して怒ったり止めさせたりしない。
今も僕のキスを受け入れてくれるばかりか、僕に応えようとしてくれる。
「ん……ふぅ……うぅ……ッ……!!」
抱き合いながら濃厚なキスを交わしていると、麻生さんが腰を動かしてきて、僕と麻生さんの昂りが擦れ合った。
「麻生さん、そんないやらしく腰を振るなんて、どうしたんですか?」
「う……っ、お前、わかってるくせに……っ……」
恥ずかしそうにしながら僕を見るその顔が可愛くて堪らない。
「済みません、僕の勘違いでは困りますので、麻生さんの言葉で教えては頂けないでしょうか?」
「っあ……ッ……!!!」
僕は膝を麻生さんの股間に押し付けながら言った。
瞬間、麻生さんはビクンと震え上がり、一層いやらしい顔を僕に見せてくれる。
「あぁ……ッ、言う、言うからこれ以上は……ッ……!!!」
こんなにも余裕のない、乱れた姿。
僕しか知らない、麻生さんの姿。
そう思うと嬉しくて、もっと困らせて乱れさせたくなった。
「わ……涌井……頼む……も……イキたい……っ……」
「……麻生さん、もう少し可愛く言えませんか?」
「は……?俺に可愛さ求めんなよ……」
「良いんですか?そんな事言うならこれ以上は何もしませんけど」
「うぁぁぁ……ッ!!」
もう一度膝で強く押すと、麻生さんは苦しそうな、けれど色気たっぷりの声を上げてくれる。
「あぁ……っ、涌井ッ、頼むって、も……限界なんだ。ゆるしてくれよ……」
「……分かりました……」
写真に収めたいくらいの可愛い顔をされて、僕は麻生さんを解放してあげる事にした。
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