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第12話

麻生さんの提案で、僕は具合が悪くなったので麻生さんが付き添って一緒に帰る事にした……という事になった。 帰ってきたのは僕の部屋。 岡江の前で僕の肩を抱いてくれて、 『こいつ送ってくから後は適当にやってくれ』 と言って呼んでいたタクシーに乗った時は本当に嬉しかった。 あの時の岡江のがっかりした顔、見ていて胸がスっとした。 「飲み直すか?」 「いえ、それよりも僕は……貴方に触れたいです……」 寝室に麻生さんを連れて行って、ベッドに寝転びながらその温もりを確かめる。 「……っ……」 背後から耳元にキスをして、そこから舌で首筋まで触れながら麻生さんの匂いを吸い込むと、少し荒い呼吸になっている麻生さんから、 「そんなに好き?俺の匂い」 と聞かれた。 「えぇ、大好きですよ。今日はお酒の匂いもして、とても美味しそうです……」 「あ……ッ、ちょっ……今ので絶対跡ついただろ……」 いい匂いにつられて、僕は麻生さんの首筋...制服で隠れるか隠れないか微妙な位置に僕の跡を残してしまう。 麻生さんの白く美しい肌についた赤黒い跡。 「あの人に見て欲しい。麻生さんの綺麗な肌が僕のせいで汚されているところ……」 「こら……ッ、それ以上はダメだって……っ……!!」 僕は鎖骨の下にも同じ跡をつけると、パーカーを捲りあげてシャツ越しに麻生さんの両胸を掴む。 「んん……ッ……!!」 「麻生さん、前より感度あがってますよね?ほんの少ししか触っていないのにココ、堅くなってきてます……」 「んぁ……ッ、恥ずかしいから言うなって……」 「形も変わりましたよね。僕がいっぱい触ったり吸ったりするから大きくなって弄りやすくなってますよ」 「ひ……あぁ……それ……ヤバいって……んぁぁぁ……ッ!!!」 麻生さんの顔が見える位置に移動して、その可愛らしい顔を確認してから胸元に直接唇を寄せると、麻生さんは一層気持ち良さそうにしてくれた。 「あぁっ、涌井ッ、頼むっ、ココ……ッ、ココも触ってくれ……ッ……!!」 「麻生さん、苦しそうですね。でも……このまま乳首だけでイけるかやってみましょうよ」 「そんな……んぁぁ……っ……!!!」 腰をガクガク震わせ、ジーンズの上からも明らかに勃起しているのがハッキリと分かる麻生さん。 その切なそうな顔は可愛くて、僕をますます興奮させた。 「はぁ……ッ、ンんんっ、わくい……たのむからぁぁっ……!」 潤んだ小さな瞳。 眼鏡のないその顔はいつもの男らしいものではなく、快楽に溺れたいやらしい顔になっていた。 「いいじゃないですか。触らなくてもイケるようになってくれたら、僕すごく喜びますよ?」 「ひ……あぁぁッ、イクッ、も……イク……うぅぅぅぅ……ッ……!!!」 僕はジーンズだけを脱がせると、麻生さんの乳首を攻め立てた。 麻生さんは僕の指と口でイッてしまい、グレーのボクサーブリーフは射精した事で染みが広がっていった。 あぁ。 最高だ。 麻生さんを乳首だけでイカせられた。 僕が。 僕がやったんだ。 他の誰でもない、この僕が。

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