軽く腰を落とし、さらに奥まで突き込んだ。 「………っ、ひ、ぁ…っ」 　ぐいぐいと奥の奥まで押し込んだペニスで、三崎の身体が浮き上がるほど激しく揺する。 　三崎がメスイキする度に、俺を包む襞が甘えるように媚びてくる。 「こんなに、懐いてるのに…、引き離すなんて、可哀想だろ？」 　後ろから三崎の顎を取り、無理矢理に振り向かせた。 　三崎は天原を手放し、その上、俺からも離れようとしている。 　今の環境を、全てリセットするつもりなのかもしれない。 　俺の瞳には、現状から逃れようと足掻いているかのように映っていた。 　逃げたそうにもがく三崎に、俺は掴んだこの手を放すつもりなどなかった。 　どろりとした快感に蕩けた瞳が、シャワーの雨を掻い潜り、俺を見詰める。 「は………、んっ…」 　ぐっと身体を捻った三崎は、傍に寄る俺の唇をぺろりと舐める。 　熱を纏う吐息を零しながら、唇を寄越せ強情る舌。 　ちろりと伸びてくるその舌に、淡く柔く噛みつき、口腔内を蹂躙する。 　上顎も、頬裏も、その舌さえも絡め取り、好き勝手に這い回る。 「ん………っ、ん…、………」 　口腔内を擽る度に、三崎の腰がびくびくと跳ね、俺のペニスを締めつける。 　するりと挿入り込んできた三崎の舌に歯を立て、唇を放した。 「そんなにされたら、出ちまうよ」 　痙攣するように揺らぐ三崎の腰を、ねっとりと撫でながら呟く俺。 　真意を確かめようと三崎を追ってきた俺は、コンドームなど着けてはいない。 「ん……、い、よ。……出、して…」 　はしたなく腰を揺らしながら、淫靡に誘う三崎に、ぞわりとした痺れが背を走る。 「さいご、だしね………」 　これが最後のセックスだというコトを、譲る気はないらしい。 　するりと身体を擦り寄せ、三崎は淫靡に笑む。 　黙っていても、ぐにぐにと俺を可愛がってくる孔に、ぞくぞくとした痺れが腰を震わせた。 　俺は真意を探るコトを諦め、三崎の身体に集中する。 　激しく攻め立てる俺に、三崎の身体もいやらしく撓る。 　きゅうっと締めつけてくる孔に、迫上がる射精感に、抗うことなくその中へと欲望をぶち撒けた。 　１度や２度、達したくらいで、俺のペニスは萎まない。 　俺の精液で、ぐちょぐちょに濡れ、滑りのよくなった孔を、さらに追い立てるように腰を燻らせた。 「ひ、………ぁん、…あ……」 　弄り倒したアナルは、とろとろに蕩け、俺にまとわりついてくる。 　ずずっと引き抜いた肉棒を、再びその孔の中へと押し込んだ。 「最後、なんだろ？ 空になるまで、ヤるからな」 　腰を振りたくり、三崎を犯しながら放った俺の言葉に、喉の奥で笑う音が聞こえる。 　床を打つシャワー音の合間を縫うように、激しく穿つ結合部から、ぐちぐちゅと粘着質な水音が響く。 　泡立った精液が隙間から溢れ、腿を伝った。 　その感触にすら、三崎は身体を震わせる。 　壁に額をつけた三崎は、はぁはぁと荒い息継ぎを繰り返しながら、俺に全てを委ね、揺すられ続けた。