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第12話
泣かれると面倒だから手を繋いだりデートはしてやるがキスはしないし、性行為なんて考えるだけで吐き気がする。
全て初めてはももちゃんに捧げると子供の頃から決めている、ももちゃんとする時恥じないように勉強もバッチリ。
…そのせいでお似合いカップルとか言われて本当に迷惑…目が腐った連中が多い。
ももちゃんと仲良くなりたそうな相手は裏で手を回しももちゃんに今後話しかけないようにする。
ももちゃんが一人ぼっちになったら頼ってくれるでしょ?
自分の友好関係は広くする、少し話すだけで友達になったと勘違いするバカが多くて楽だ。
…後々使えるから多ければ多いほどいい。
そして自分の世界を作り上げた。
後は、ももちゃんがこちらにくれば完成だ。
「早く、自分をももちゃんって認めてよ…どうせ逃げられないんだから」
暗くなったパソコン画面を撫でて再びイヤホンを耳に当てる。
イヤホンからは寝息が聞こえた。
ももちゃんの部屋や鞄などにカメラなどを仕込むのは簡単な事だ。
…というか、危機感なさすぎて逆に心配になる。
まぁももちゃんに何かある前に始末するから安心してね。
まだ見ていたいがそろそろ自分も寝ないと、病気になったらももちゃんに会えなくなるからパソコンの電源を落としイヤホンを仕舞う。
ベッドに寝転がり瞳を閉じた。
今日もももちゃんの夢を見よう。
夢の中のももちゃんは素直な恋人。
いつか実現する事を夢見て…
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