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第5話

ベータからディルドを抜いて、しっかり広がった穴に先だけ入れた。 根元まで挿れてしまうと、出すまで抜けなくなるのがアルファのペニスだ。 ここまで挿れるのは流石に三日では難しいだろう。 だが、ベータを抱くのは快楽を求めるためだけじゃないので構わない。 オメガと違って抱いてて我を失うこともないのだし。 それでも大きなペニスにベータは泣いた。 でも抜いてくれと言わない。 両脚を肩に担がれ、女やオメガのように貫かれるのを受け入れるベータは可愛かった。 「君のだよ」 囁いて少し強く動かしてやると、キュンと締まった。 痛くて苦しくても嬉しいのだ。 可愛いかった。 気をつけて先だけ入れて動かす。 それでも十分気持ち良かった。 後ろでイったばかりの中はまだ混乱していて、でも欲しがっていてもいた。 射精しないで中だけでイクのはベータには三日では難しいだろう。 だけど、このベータにアルファに抱かれたことを忘れされるつもりはない。 初めてで、死ぬまで忘れられない男になるつもりだった。 そういうベータ達を作り出し、放つのがアルファは好きなのだ。 手放したなら2度と抱かない。 どんなにせがまれても。 それがまたベータを抱く醍醐味で、だからこそ、オメガが浮気を黙認してくれているところでもある。 可愛い番。 恐らく浮気に気付いて怒るだろう。 でも、アルファには。 それだけでは足りないところもあるのだ、と心の中で言い訳する。 それに嫉妬で泣く番を抱くのはそれはそれでいいのだ。 「痛い?」 やめてやるつもりはなかったが、ベータに聞いた。 「大丈夫・・・」 強がり、でもベータは泣く。 その泣き顔を楽しみながらゆっくりとうごく。 今日はここで自分を覚えさせ、ここに出されることを知るだけでいい。 明日にはここは自分に馴染む。 「今はあなたはオレのでしょ?コレはオレのでしょ?」 ベータは泣きながら言うから、思わず止まった。 可愛い これは可愛い だから耐えてるとか可愛い 思わず深く挿れたくなった程だ。 それはダメだ。 まだペータにはたえられない。 ただ優しく唇を塞いでキスをした。 覚束無い舌がたどたどしく応えるのも可愛かった。 「君を俺のモノにする」 アルファは囁いた。 「うん。そうして」 ベータが泣きながら頷く。 ベータの中に放った。 怖がり痛がり、でも、自分を欲しがるそんな穴は初めてだった。 セックスだけじゃ無い充足感。 これは。 オメガを番にした時とも違うものだった。 ペータは喜んだ。 痛くて苦しいくせに。 可愛かった。 ゆっくり穴から引き抜き、抱きしめた。 オメガの柔らかさもある身体とも違う硬い男でしかない身体が、それはそれで良かった。 「愛してるよ」 そう言った。 手に入れよう。 手放しても二度と自分を忘れないように。 あと2日。 この恋人と過ごすのは楽しすぎた。

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