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第36話 R18

僕は、緊張と恥ずかしさで、顔から火が出そうだった。 先生に、じっと僕の躰の中心を見られている。 僕は少しでも見られまいと腰を退く。 「触って確認しても大丈夫か?」 先生は顎に手を添えながら僕に尋ねる。 「・・・それは。」 僕は口籠る。 身体中触られている間に、僕のものは硬くそそり立っていた。 それを見られるだけでも気まずいのに、触られるなんて考えられない。 僕が黙って身を固めていると先生が提案を取り下げてくる。 「悪かった。服を着なさい。」 僕は先生の言葉に従う。 だけど、触らせなかった事で、まだ疑いが晴れる事はないんじゃ無いか?という疑問が湧きあがる。 いつまでも、疑念を抱かれた視線を送られることの方が、僕は耐えられそうになかった。 「触ってください。」 僕は着替えを持つ手を止めた。 先生は予想外の申し出だった様で、目を丸く見開いている。 「何を言っているのか解ってるのか?触るのは、君の足の間の事だよ。」 「そうです。先生が納得いくまで調べる事で疑いが晴れるなら、触ってください。」 僕は意を決して先生に腰を預けた。 先生は先生で念を入れてくる。 「後で俺を訴えるなよ。」 「訴えたりしませんよ。早く疑惑を晴らして下さい。」 僕は、ベッドに裸で立ったまま、再び目を閉じた。 僕は脚を僅かに開き、先生の手が侵入し易い体勢を作る。 じっとして動かない様にしていると、太腿の辺りを何かが触れてくる。 きっと、先生の手だ。 それは徐々に足の付け根の裏側まで登ってきた。 僕の背筋はゾクゾクと震え、バランスを崩さないでいるのに精一杯だった。 「触るぞ。」 もう一度、先生が念を入れてくる。 「はい。」 僕は緊張と羞恥心ではち切れそうになっている僕の中心を先生に預ける。 掌で包まれる様な感覚が、一気に走り抜け脳まで伝わる。 僕はぐっと足に力を入れる。 今にも崩れて膝をつきそうになる。 ゆっくりと、柔らかな指が僕の中心を移動してゆく。 「っ!」 先生の指が、僕の敏感なところに触れる。 僕は既に涎を垂らしていて、先生の指を汚した。 だけど、先生は気にする風もなく、僕の敏感なところを黙々と暴いてゆく。 ゆっくりと、正面からくぐってゆき、背中側まで指が這っていった。 じっくりと、時間をかけて丁寧に、隅から隅まで。 そうして、僕の蕾までたどり着くと、ぐっと両脇に開かれ、小さな華を咲かせられる。 その間、先生の体は僕の脚にまとわりつく様に横から移動し、片腕で僕の右脚を抱きすくめる様な体勢になっていた。 じっと、僕の咲きかけの蕾を視姦すると、しばらくして、また先生は正面に戻ってくる。 僕は、何をされてもじっと動かない様に、足に力を入れ続けた。 正面に戻ってきた先生は、今度は上に向かって指を這わせ始める。 僕の茂みをかき分ける様に、四方に指を遊ばせられて、擽ったくて、焦れったかった。 僕は、僕の意思に反して、なおも溢れ出る涎で先生の手を汚していった。 「・・・うっ。」 先生の指が移動するたび、それは糸を引いて僕と先生を繋げる。 自分でも呼吸が荒くなっていくのがわかる。 僕の全ての神経が先生の指先に集約されて、その指が動くたび妙な快感が背筋を走り抜けてゆく。 先生の指と掌が、僕を包み込む様に上に向かって流れると、遂に声が出てしまった。 「っあ、ぁあっ。」 僕の膝がガクガクと笑う。 「そこはっ、ダ・・・」 言うが早いか、僕は僕の中に溜まっていたものを快感と共に勢いよく噴き出していた。 「っう、あっ、ぁあっ、はぁ、っ!っあぁ。」 何度も何度も快感の波に襲われ、その度に僕はびくん、びくんと吐き出し続けた。 「・・・っあぁ。」 ドクドクと脈打ちながら、僕の中に溜まっていたものが、時間をかけながら全て吐き出されてゆく。 「っあ、っはぁ。・・・はぁ。・・・はぁ。」 僕は立っていられなくなるほどに、僕の脈は勢い良く噴出していた。 噴き出される度に、びちゃっと何かに当たり、ぼたぼたと卑猥な音を立てて床に滴り落ちて行った。 しばらくの間、快感の波に呑まれた後、僕の躰はやっと落ち着きを取り戻す。 しかし今度は、全身の血が顔に集まってくるのを感じる。 そして、恐る恐る目を開ける。 目の前には、僕によってべったりと汚されてしまった先生が僕の腰に手を掛けたままじっと立っていた。 「すみませっ!!!」 僕は慌てて謝った。 僕が快感と共に吐き出したそれは、思いっきり先生の顔や髪に掛かってしまっていた。 滴り落ちていくほどに、ベタベタになった先生の顔の上で蛍光灯を反射して、鈍くテラテラと存在を誇張してくる。 僕は羞恥と申し訳なさで狼狽えた。 先生は、僕の視線に気づくと、徐に僕のそれを親指で、態とらしく頬から拭い取った。 そしてあろうことか、その拭って汚れた親指をベロリと舌で舐めとったのだ。 「いいよ。気にするな。」 ペロペロと舐め取る先生のその顔には、いつものニタニタ顔が戻っていた。

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