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第69話

僕はぺちゃぺちゃと卑猥な音をたてながら、首筋に舌を這わせる。 そして、顎のラインに沿ってぺろぺろと舐めとっていく。 僕が舐めると、先生はそれで逃げてるつもりなのか顎のラインを強調させるように首を反った。 先生の黒い瞳が潤み揺れている。 可愛い。 もっと苛めたい。 「一体今までどんな妄想しながら自慰してたのか僕の躰で再現してごらん。すっごい、やらしい事考えてたんでしょ?保健体育の課外授業実践してみなよ。僕が全部受け入れてあげる。」 先生の熱いところを優しく優しく扱いてゆく。 相変わらずその僕の手を制止しようと抗いを見せるものの、先生は甘い吐息を漏らしながら恍惚な表情を浮かべている。 「夏彦先生、今、すっごいエロい顏してるよ?その顔、僕がもっと見ててあげるからね。だから、ちゃんと僕の方を向いて、エロい顏を僕に見せないとね?」 先生は、顔を真っ赤に染めながら、僕の方に懸命に向き直る。 恥ずかしいに決まってるのに、僕の言葉に従って、首を僅かに動かす。 この反抗的で従順な生き物が、堪らなく愛おしい。 「僕に言われて向き直ったのは、自分でエロい顏してる自覚があるんだね?僕に自分のエロい顏見て欲しいんだね?夏彦先生って凄くエッチなんだね。」 僕は抵抗を見せる先生の手を掴むと、自分のカットソーをたくし上げ、その手を僕のおへその辺りに充てがう。 運動部では無い僕の身体は薄っぺらい。 誇れるところのない僕の躰に、僕は羞恥心を隠しながら先生の手を、僕の躰の上に這わせてやる。 「ずっと、こうしてみたかったんでしょ?同じ触るなら僕の手じゃなくて、こっちを触りなよ。」 ゆるゆると、先生の手を僕の上半身に向かって這わせてゆく。 上に向かえば向かうほど、僕のカットソーは捲れあがり、蛍光灯に照らされて背中が白く光る。 「ほら、好きなだけ触りなよ。憧れのDKの生身の躰だよ。それとも、触るだけじゃ足りない?舐める?舐め回す?舐め回したい?」 先生の指先を、僕の花弁に充てがう。 右手は先生の熱いところを撫でながら、僕は僅かに呻いた。 「ほら、自分で指動かして・・っ、触って、ごらん。僕の顏を先生っが・・・エッチに歪めてみせな・・っよ。」 僕は先生の手を自分の良いように撫でつけ始める。 僕の気持ちいいところに手を這わさせ、執拗に先生の指で弄らせる。 気づくと僕の花弁は充血し、熱を帯び始めたのを自分で感じていた。 「せんっせい。僕を脱がし・・て、自分の良いように触り・・・なよ。僕が全部受け入れてっ・・・あげるから、好きなだけ僕の・・・躰を貪って舐め回し・・なよ。」 僕は、先生の手を充てがっている花弁とは違う、もう一方の花弁を先生の口元に押し当てる。 それからゆっくりと躰をくねらせる。 「っ、あ、せんせ、い。僕のっ躰を、早くっ気持ちよく、して。一緒に、気持ちよくっ、なろ、うよ。」 僕は我慢出来なくなり、先生のベルトに手を掛けた。 カチャカチャと音を立てて、ベルトが解かれてゆく。 しかし、途中で先生が僕の手を押さえ込んだ。 「・・・王子、だめだよ・・・。」 潤んだ瞳のままで、先生が僕を見つめている。 「なん、で・・・?」 僕は解らずに、先生に問う。 僕もまた、潤ませずにはいられない。 何故そんなに拒むの? 僕のこと、きらい・・・。 急に目頭が熱くなって、僕は抑えきれなかった。 ぽろり、と僕から何かが落ちた。 「・・・王子。」 先生の唇が、僕の瞼に触れた。

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