19 / 33
湖畔の城 6*
ふっと目を覚ますと、コウが横に寝ていて僕を見つめていた。
「また寝ちゃってた?」
「うん。でも一時間も寝てないよ?時間もまだ夜の十時過ぎとかだし。洗浄の魔法もかけたし、このまま朝まで寝ても大丈夫だよ?」
「うううん。一回起きる。」
「リン体大丈夫?痛くない?オレが回復魔法使えれば良かったんだけど・・・ジンは簡単な回復魔法が使えるから後でかけてもらおう。」
「う~ん、痛いと言えばあちこち痛いけど・・・まぁ、大丈夫。」
「ごめんね。無理させちゃったね。けど・・・リン可愛かった。可愛すぎて可愛すぎて止まらなかったよ。」
「・・・ちょっとコウ?もしかしてまた勃ってる??何かあたってるんだけどっ??!」
「だって裸のリンがオレの腕の中にいるんだよっ?そりゃ反応するよ!」
開き直りやがった?!!
「・・・僕、今日はもう無理だからね。」
「分かってる。大丈夫。我慢出来るから。」
そう言いながらますます硬くなってきてるんですけどっ??!・・・しょうがないなぁ。
僕はもぞもぞと布団の中に潜ってコウのモノを咥えた。
「えぇぇっ??!リン?そんな事しなくていいからっ?!!」
焦ったコウの声にちょっと、してやったり感。
「らって、ほくのほうかいっぱいイッふぇふし。(だって、僕の方がいっぱいイッてるし。)」
何かコツも分かってきたし、感じてるコウの顔を見るのは嬉しいし楽しい。
チュパチュパと吸ったり舐めたりしながら、これがよく僕の中に入ってたよな、と感心する。だって口にも入りきらないんだよっ?!
布団を頭から被ったままコウの顔を見上げる。
「くっ?!リン、何その可愛さ?!!布団が可愛いなんて事あるっ??!」
・・・何言ってんだこいつ?早くイカせよう。口に入りきらない根元を扱きながらペロペロと先端を舐め、裏筋にも舌を這わす。
「あぁ、リン・・・お願い。オレの顔を見ながら舌を思いっきり出して舐めて?」
はぁっ?う~ん、まぁそれくらいならいいか。注文通りにしてやった。
「はぁ、はぁ、リン、リンがオレのを舐めてくれてる・・あぁ、その顔最高にエロ・・・くうっ!もう出るっ!リン口離してっ?!!」
舌を出してたし、口に上手く命中するはずもなく、僕の顔はコウの精液塗れになった・・・
「うわっ?!!ご、ごめん、リン。洗浄っ!!」
うん、魔法が使えて良かったよ。
「リン本当にごめん!!けど・・・さっきのリンがエロ過ぎておさまりがつかないっ?!!」
「もう知るかっ?!!バカなの??」
久しぶりに言ったなこのセリフ。
あぁ、やっぱりコウはコウだよ。強くなっていい男になっても残念さは変わらない。まぁ、そこが可愛いといえば可愛いけどね。
「僕お風呂に入る。」
「じゃあ、オレもっ!!」
「・・・一緒に入っても、もう何もしないよ。」
「うん、分かってる。オレのモノが反応してても気にしないで?」
「気になるわっ!何回出せばおさまるんだよ??」
「リンを見てたら何回出してもおさまらない!!」
やっぱりバカだったわ。もう無視だ。放っておこう。
浴室に入ってシャワーで体を流してから湯船に浸かる。いくら洗浄魔法をかけてても、やっぱり風呂に入りたいよな。
ん?コウがおずおずと入って来た。
「・・・一緒に浸かってもいい?」
「いいけど・・・」
嬉しそうに湯船に入り、僕を後ろから抱きしめる。
「はぁ、リン、好き、大好きだよ。ごめんね?」
「・・・何で謝ってんの?」
「オレがリンを好きすぎるから?」
「プッ!本当にバカだね?そんな事昔から知ってるし。いい加減自信持ちなよ?僕のもコウが好きだって言ってるじゃん。朝に、完全憑依して繋がった時に分かったんでしょ?
ていうか僕、好きじゃなかったら絶対にあんな事出来ないよ?」
「リンの気持ちを疑ってるわけじゃないんだ。オレを受け入れてくれた事が嬉しすぎて、好きすぎて、リンにがっついてしまうから謝ってる。」
「あ~それは・・・僕が付き合える範囲でしか相手にしないって、さっき決めたからそのつもりで。じゃないと体がもたない。」
「分かった。けど、イチャイチャはしていい?」
「それは・・・まぁ。」
「ふふっ、良かった!リン大好き!!」
更にギュッと抱きしめられ、つむじにチュッとキスをされる・・・で、当然のようにあたってるよ??放っておくって決めたけどやっぱり気になるから極力コントロールしてくれないかなぁっ??!
その後も、風呂上がりの体を拭かれ、濡れた髪を乾かされ、冷たい飲み物を渡され・・・と、至れり尽くせりで再びベッドに入った。明日は七時から仕事だし、もう寝ないとな。
当たり前のように抱きしめられながら眠りにつく。コウのモノは始終主張していたけど、宣言通り完全に無視した。
僕がうとうとし始めてから、自分で抜いてたような気がするけど夢だったと思いたい。だって四回は出したんだよ?まだ出るの?!絶倫ってヤツなの??!
まぁ・・・僕はもう寝るから。気付いてない事にしよう。お休み~
ともだちにシェアしよう!