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湖畔の城 7(一部ウンピョウ×ユキヒョウの軽い性描写あり)
朝六時半に目が覚めた。急いで用意しないと!横で寝ているコウを起こし、
横の部屋をノックしてネルを呼ぶ。
「ネル!ジン!起きてる?」
返事がないのでドアを開けると、ネルの背後からジンが覆い被さっている・・・もしかして真っ最中??!
「・・・七時から仕事だから僕は先に行くよ。後からコウと来る?」
「うにゃんっ?!リン?もうそんな時間?!あっ、あっ、ジンしつこいっ!!肉体的にはもう充分でしょっ?!精神的には繋がっててもいいからもう解放してっ?!!」
・・・あ、うん。ジンもやっぱりしつこいんだね・・・お疲れネル。て、もしかして一晩中ヤッてたの???!それにしてはネルもまだ余裕ある??
あっ、回復魔法かっ?!・・・僕もコウも回復魔法使えなくて良かったかも?回復魔法で復活してまたずっとヤルとか無理だよ。うわぁ、想像しただけで怖っ!!
あぁ、ユイくんも朝までコースとか言ってたし、アスラ様は朝になっても解放してもらえなかったとか・・・うん、シグ様も魔王さまも回復魔法使えるもんね。うわぁ・・・絶対無理。回復魔法使えなくて本当に助かった!!
て、そんな事考えてる場合じゃないよ?!仕事仕事。
「コウ、先に行くよ?」
「いや、一緒に行く。もう用意出来た。」
「そう?じゃあネルとジンは?後から来る?」
「ヤダ、リン、一緒に連れて行ってよぉ・・・」
「・・・ジン、どうするの?」
「まだ無理だ。棘で抜けないからな。」
ひぃっ??!何それ怖いんだけど??
「猫科動物の雄のモノには挿れたら抜けないように棘が付いてて、それでロックされるんだよ。完全憑依した状態だと、その棘が柔らかくなって快感に特化した状態になるから心配しないで?」
コウが教えてくれたけど、別の意味で怖いです・・・て、だからそんな事言ってる場合じゃないって!!
「もう、先に行くからネルとジンは後で来なよ。昨日の従業員の控室だから。じゃっ!」
「ヤダ、ヤダ、リン見捨てないでっ?にゃあっん!あっ!あっ!もうヤダ、イキたくにゃい~!」
・・・頑張れネル。
従業員の控室に何とか七時の五分前に着く。すでにコイルさんがいて、朝食も用意されていた。
「おはようございます。本日もどうぞよろしくお願い致します。さぁ、まずは朝食をどうぞ。」
「おはようございます。こちらこそよろしくお願いします。わぁ!美味しそう。いただきます。」
「おはようございます!いただきます!!」
テーブルには、色んなサンドイッチと具沢山のコンソメスープ、果物のフレッシュジュースが並んでいる。
僕はクロワッサンにハムとタマゴサラダを挟んだサンドイッチを食べた。美味しい!スープも野菜がたっぷりで嬉しいな。コウはトンカツサンドとタマゴサンドを一緒にモリモリ食べている。朝からすげぇな。
んっ?このジュース搾りたてかな?オレンジの果汁そのものですごく美味しい。
はぁ、朝から大満足だよ。
「ごちそうさまです。美味しかったです!
では、温度の観測と魔道具の動き具合を見ますね?昼過ぎまでデータを取らせていただきます。」
「はい。よろしくお願い致します。これが夜番の者が早朝から十五分ごとに測った温度です。」
コイルさんが、データを取った紙を渡してくれた。
「魔道具は色んな場所に置いてありますが、この部屋の魔道具が主になって管理しております。ですので、こちらを見ていただければ大丈夫かと思いますが、もちろん他の場所の魔道具を見ていただいてもかまいませんよ。
では、私はこれで失礼致します。また昼食の時間に食事を持って参ります。」
「はい。色々とありがとうございます。」
コイルさんが出て行った。気温が上がる昼前までは温度の観測だけなので、特にする事はない。
「コウ、別に部屋に戻っててもいいよ?」
「嫌だ。リンと一緒にいる。」
「子どもかよっ?!まぁ、好きにすればいいけど。」
その後はコウとたわいもない話をしながら過ごした。昼前になり、気温が上がって来たので魔道具に注目していると、通常よりも熱い気がする。何か熱がこもってる感じ?その事をレポートに書き留める。
「コウ、次の十五分まで他の場所の魔道具を見に行こうと思うんだけど、一緒に、」
「行く!」
・・・だよね。僕たちが泊まった部屋にもあったな。ネルの事も気になるし、まずはそこからだな。
部屋に入ると、ネルが飛びついて来た。
「うにゃ~ん、リン!助けて!もうヤダ。いくら回復されても辛いっ!」
「ネルっ?!どうしてだよ?あんなに気持ちいいって言ってたのに・・・」
「・・・ジン、物には限度ってのがあるんだよ。いくら好きでも、限度を超えたら嫌いになられるよ?」
「ネルっ?えっ?オレの事嫌いになった?!嘘?!!」
「このままヤリ続けたら確実に嫌われるよ?」
「・・・肉体的な繋がりは気持ちいいけど、疲れるんだよ。いくら回復魔法かけられても精神的に疲れるの。ちゃんと寝たいし。だから僕の意思を無視してヤリ続けるジンは嫌い。」
あ~あ、ジンがこの世の終わりみたいな顔をしてるよ。コウも下手したら自分も同じ事になるって分かってるのか、青ざめてるな。
「ごめん。オレ、肉体的な繋がりが気持ち良すぎて、ネルが好きすぎて、夢中になってた。もうネルの意思を無視したりしないから嫌いにならないで?!!」
「僕が、本当にもう無理って言ったらやめてよね?最初だけだよ許すの。」
「分かった。本当にごめん。でも精神的にならもう一回繋がってもいい?」
「「バカなのっ??!」」
流石にコウも「わちゃー」って顔してる。本当にジンも残念だわ。反省って言葉知ってる??
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