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番外編 ジュン×レンの絆 レン視点*
はぁ、何かびっくりしすぎて色々疲れた。
だって、姉さんが妊娠したってのも青天の霹靂だったけど、カグヤちゃんまで妊娠したって?!!!魔族の国中この噂で持ちきりだ。
まぁ、カグヤちゃんは適齢期でもあるしすごく喜ばしいニュースなんだけど・・・なんせあのカグヤちゃんだし、相手がカイさんってのも・・・ね?だって完全なゲイだったんだよ??そりゃびっくりするよねっ?!
「何ボーっとしてんだ?」
「ジュンさん。いや、姉さんとカグヤちゃんの妊娠にびっくりしすぎてさ。」
「まぁなぁ・・・ラン姉ちゃんがロムさん落とした時は流石にビビったけど、付き合ってから子ども出来るのは有りじゃねぇか?
カグヤもなぁ・・・親としてはカイでいいのか?って思わなくもないけどよ。カイはレンをしつこく追い回してたし、落としてくれておれ的にはカグヤに感謝だな。」
そう、俺はちょっと前までカイさんにしつこくちょっかいを出されてて、その度にジュンさんが不機嫌になるし困ってたんだ。けど、カイさんがカグヤちゃんに絶対服従してからはそれもなくなって助かってて・・・それがまさか妊娠するような関係になってたなんて??!
「ジュンさん、孫が出来るんだよ?おじいちゃんだね。」
「うわぁ、キツいなそれw まっ、今も隠居してる身だし、しゃーねぇか。正直嬉しいよ。キョウにもカグヤにも大して親らしい事してねぇけど、立派に育ってくれて、孫まで出来るとか感謝しかねぇわ。」
「立派すぎるくらい立派に育ったもんね、二人とも。」
「あぁ、マジでな。ラン姉ちゃんにもめでたい話だし、祝杯でもあげるか?」
「いいね、飲もう。」
しばらく二人で飲んでいると、突然ジュンさんが言い出した。
「レン、魔族配信で歌うぞ。」
こういう時のジュンさんは、何と言うか神がかっている(前魔王だけど)。絶対に邪魔しちゃいけない気がするんだ。
俺は鏡をセットし、音の伝わり具合を調節する魔道具を動かした。ジュンさんに声を出してもらって音量や高低を調節する。
本当は何人ものスタッフでちゃんとセッティングしなきゃいけないんだけど、突発的なライブ配信は俺だけですべてを補う。それでも、前魔王様が「今歌いたい!」っていうライブ感が伝わってきて良いと評判だ。
「はい、いいよ?配信開始する?」
「あぁ。」
「じゃあ、いくよ?三、二、一、スタート。」
ジュンさんは、「おれを取り巻くすべての出来事に感謝する」といった内容の歌をたっぷりの情感を込めて歌い上げた。
いつもより若干低めの色気に満ちた歌声・・・この歌声の為なら何でも出来るという魔族は数えきれない。
あらゆる美が凝縮された
「艶麗なる魔王」
この存在に魅了されない生き物なんかいないと思う。
配信中には耐えていたけど、配信を切った瞬間に自然と涙がこぼれる。
歌い終えたジュンさんが、俺の涙を唇で吸ってくれた。
「なぁ、レン。おれはあいつらが立派に育ってくれた事も、孫が出来る事も嬉しいけどよ、お前に会えてこうやって一緒に居れる事が一番嬉しいんだ。」
・・・反則だよジュンさん。そんな事言われたら俺、腰が砕けちゃうよ。
ふにゃふにゃになった俺を嬉しそうに抱きかかえて、ベッドに運ぶジュンさん。
「あぁ、久々に歌うと滾って仕方ねぇな。レン、宥めてくれ。」
ジュンさんのすでに硬くなったモノを唇で食み、先端に舌を這わす。心の底から、このご立派な凶悪とすら言えるモノを愛おしく思う。昔はさて置き、今は俺だけのモノだ。
舌先で鈴口をつつき、赤黒い本体の脈打つ血管に沿って舌を這わす。パンパンに張り詰めた玉も舐め、また本体に戻って先端からパクリと咥えると、ジュンさんの腰がゆっくりと動いた。
「一回出していいか?」
俺は目で頷き、限界まで咥え込む。喉の奥をキュっと締めて頭を上下に動かした。そっと下からジュンさんを盗み見る。完璧な美貌を歪め、快感に悶え耐える顔を見ていると俺もすごく興奮してきた。夢中でチュウチュウ吸い上げる。
フッとジュンさんと目が合った。
「ぐっ?!レン・・・たまんねぇわ。うっ、イクっっ!!!」
喉の奥に熱いドロリとした液体がビュウビュウと吐き出される。そのままゴクリと喉を鳴らして飲み込み、まだ硬いジュンさんのモノから搾り取るように残りの精液も吸い出した。モノを解放し、その精液を舌の上にのせ、ジュンさんに見せつけながら再度飲み込む。
「あぁ、レン!!エロすぎんだろ?!全然おさまりがつかねぇわ。」
そう言いながら俺の尻穴に香油を揉み込み、指でほぐしてくるジュンさん。同時に乳首を舐められ、指でクリクリと刺激されると、軽く芯を持っていた俺のモノも完全に勃ち上がる。
「いつ見ても、このプックリと赤く尖った乳首は美味そうだよな。食ってしまいたくなる。」
カリッと何度も甘噛みをされ、俺の乳首は限界までピンピンに尖っていく。それと同時に尻穴がヒクついて堪らない。
「あぁ、ジュンさん・・・もう挿れて?そんなに乳首虐められたら奥が切な・・・ひゃうっんっっ?!!!」
そう言った瞬間、指が抜かれ正面からジュンさんのモノに貫かれた。早急な行為に一瞬身を硬くしてしまったが、荒々しいキスで口内も同時に犯され、徐々に体の力が抜けていく。
「おれが余裕がないの分かってんのに煽るからだ。お前、いい加減自分のエロさを自覚しろよ。マジでたまんねぇんだよ。何だよこのやらしい乳首は?!」
「はっあぁんっっ!!」
ギリっと乳首を捻られ、思わず声が漏れる。
「くうっ!しかも乳首を弄るとむちゃくちゃ締め付けて来るしなっ?!」
ジュンさんの腰の動きが速くなる。奥を突きながら、途中のしこりを強めに擦るのも忘れてない。
「あっ!あっ!ジュンさん・・・気持ちいい・・・もっと、もっとちょうだ・・・あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ジュンさんに貫かれてる穴も、弄られっぱなしの乳首も気持ち良すぎるが、モノへの刺激も欲しくなる。俺は自然と腰を揺らし、ジュンさんの腹に自分のモノを擦り付けていた。
「・・・腰が揺れてるぞ?そんなにおれにチンコを擦り付けて・・・最高だな・・・くっそエロい・・・ほら、もっともっと気持ち良くなれよっ!!」
ジュンさんは俺のモノを握り、ズルっと根元まで剥いてから指で扱く。そのリズムに合わせて奥を突かれまくり、俺は絶頂を迎えた。
「ひっ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!イヤっ、イク、イッちゃうからぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺が白濁を撒き散らしても、お構いなしに腰を振るジュンさん。イッているのにしこりを重点的に突かれ続け、否応なしに中でもイカされる。
「ヤダ、ヤダ、イッた、もうイッたからぁぁっ?!やめて、あぁ、来ちゃうぅぅぅっ・・・」
ジュンさんは、ドライでイッている俺の奥を嬉しそうに突きまくった。
「最高だ。中のうねりがヤバい・・・ヒクヒクしておれのチンコに絡みついて・・・あぁ、レン、レン、好きだ・・・お前だけだ・・・」
「いいっ!!気持ちいいからぁぁぁぁぁ!!ジュンさん、ジュンさん、ジュンさんだけもっと欲しいぃ、ちょうだい、ジュンさんをちょうだいっっ・・・」
「くっ!もう一回出すぞっ!!!」
あぁ、俺の最奥に熱い熱い液体がビュクビュクと撒き散らされるのを感じる・・俺は心底幸せで・・その熱を体に染み込ませるようにイキ続けた・・・
気がつくと朝だった。横にジュンさんが寝ている。いつの間かクーとキルもベッドの横で重なって寝ていた。
「・・起きたか?」
「ん、ジュンさんおはよ。俺、昨日あのまま寝ちゃったの?珍しいね、いつもなら回復魔法かけて起こして続けるのに。ジュンさんあれだけで満足出来たの?」
「あぁ。何かレンの幸せそうな寝顔を見てたら、そのまま寝かしておいてやりたくなってな?」
えっ??!何それ?!キュンとしちゃったじゃん?!!!
「なぁ、レン。孫か生まれたらそりゃ可愛いだろうが、お前とはまた別だからな?この先何人孫やら大事な魔族が出来ようと、おれが愛してるのはレンだけだから。覚えとけよ。」
「・・・ジュンさん。うん。ありがとう。俺もジュンが一番大事で、ジュンさんだけを愛してるから・・・」
うん、すっごくいい話なんだけど・・・その後丸一日、回復魔法をかけ続けられながら、完全憑依でヤリ続けたのは最早お約束だ・・・
あぁ、本当に幸せだな。
「番外編 ジュン×レンの絆」 完
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