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大きな声
図書館を出て、まず最初に唇を拭き取った
何が!ファーストキスだったのか!だ!
そうですよォ~あなたよりも経験がないんです!
ウブなんです!
何が!ファーストキスはレモンの味だ!
嫌な味しかしなかった!
もう!僕のファーストキス~戻ってこーい!
いや、僕が記憶の中から無くせばいい
ポンって
ファーストキスはしてない、一条様となんてしてません
そう思うが、より記憶に残ってしまいそうだ
「はぁ~」と誰もいない廊下でため息をつく
なんでこうなったんだろう
いっその事!正面からぶつかるとか!
そして、解決策が見つからないまま教室に着いてしまった
ぼーっとしたまま席に着いた
まだ、かおりくんは帰ってきてないみたいだ
どうしたんだろ
もう、チャイムがなるまであと3分ぐらい
帰ってきてもおかしくない時間なのに……。
すると、タッタッタッと走る音がした
あっ……。かおりくんが帰ってきた?
すると大きな声で「大スクープ!一条様がキスをしたそうです!」と全教室聞こえる声で言った
ば、バッカじゃないの!?
思わず立ち上がり、教室のドアから「ちょっと!かおりくん!大きな声を出すのは!」と伝える
僕の声に気づいたのか急いで戻ってきてはぁはぁ言いながら「ゆず!キスしたの誰だと思う!?」と質問された
「へ?」
てっきり、僕が運命の番ってことを知ってるのかと思ってた……。
も、もうぉ~びっくりした
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