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かおりくん
唯くんと喋り終わったあと、いつも通り先生は来ない授業をして寮に着いた
ベットに「ふぅ~」と息を吹きながら座り、ブレザー、シャツ、ズボンを順に脱ぎ部屋着に着替えた
「極楽極楽!堅苦しい?制服なんか肩こるわ!」なんて言いながらハンガーに脱いだ服をかけ備え付けのクロゼットに制服をかけてベットに横たわった
天井を見上げながらぼーっとする
ん…?なにか忘れているような…。
ん~、ん~…と眉間に皺を寄せる
3分ぐらい考えた後「あっ!そうだ!かおりくんのお見舞い!」と思い出した
そうとなればお見舞い行かないとと!と思い、ゆずは財布とエコバッグを持って部屋を出た
ポカリスエットとかいいんだったけ?おかゆとかも売ってたら買わないと!と考え事をしながらスーパーに着いた
そうだ!初めてだ!ここに来るの!
あっ…。でも!早く買わないと!と思い、急いで飲料水コーナーを見て回ったり、なにかお腹にいいものなんかを探し回った
その結果大量に買いすぎてしまい3000円もかかってしまった
トホホ…僕のお金が…空っぽに…でも!致し方ない出費!かおりくんがお腹を空かせて待っているかも!急がねば!と大急ぎで走り汗をかき息が上がりながらもかおりくんの部屋に着いた
まずは、インターホンを押してっと!
ゆずは、ポチっと人差し指で押した
そして、5分待っても全然出てこなくて、もう一度押す
それでも出てこない…。
ゆずは待ちすぎて足が疲れてしまい、背中を壁に持たれようとした瞬間にドアが開いた
「おぉっと!」と思わず声を出す
開いた”と思い振り返るとかおりくんじゃなくて
"サッカー部の先輩がいた”
「な、なんでかおりくんの部屋に!?」と大きな声で思わず言ってしまった
「あ?なんでって発情期に入ったから」
「えっえっ…」だって先輩はアルファなわけでしょ…?そんな危ないんじゃ…
「か、かおりくんは無事なんですか!?」と言った瞬間にドアと先輩の隙間から衝撃的なものを見てしまった…。
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