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怒った!
「ふーん、何やるんだろう文化祭…。祭り屋さんとか!?劇とか?あぁ!お化け屋敷もいいかも!」
楽しみだなぁ~!
「俺的には、女装喫茶か、メイドカフェがいいんだが…」と言う一条の声はゆずの耳に入っておらず、聞き流された
「文化祭の話をするってことは!一条様は何やるか決まってるんですよね?」
「俺か?…生徒会(トップ4のこと)だったら、いつも何故か王様でただ座ってるだけでいい模擬店というのか訳の分からんことをやってる。1分1万らしい」
「クラスだったら…執事喫茶とか?だな」
ふーん、なんともオメガ達がウハウハしそうな文化祭ですな…
ま、僕はオメガクラスの模擬店だけ見に行こ~とまた、ご飯を食べ始める
次は、パスタにしよっ!これも大好物!というか、野菜以外大好きなんだよね!大体のもの
パスタを取ろうとした時に、橋であることに気が付いた
フォークって思ってきたけ?と思い、お弁当袋の中を見るとあるのは保冷剤だけ…。仕方がない…
橋で食べるか…。と橋でつかみパスタを食べると一条様から「なぁ、ゆず…」と呼ばれ続けて「おかえりなさいませ、ご主人様って言って」と言われるものだから吹き出しそうになってしまった
「ゴホッゴホッ…。一条様!?何を言ってるんですか?」
「言って欲しいからだけど?」
「いや…」
素直すぎない?言って欲しいからって…僕はそんなこと言わないっ!
「すみませんが、その言葉はちょっと…」と言うと「じゃあ、プリンあげない」といじわるしてきた
プリン…と思い浮かべる
プルプルな食感に甘いキャラメル、あの形を思い浮かんでしまったら、逆らえない…
ムゥ…「わかりました…言えば貰えるんですよね?」
「あぁ」とニヤニヤしてくる
「お…かえり…なさいませ?ご主人…様?」
「録音しとけば良かった…はぁ…」
…一条様!録音しないで!それは!
「恥ずかしかった…///もう…」と手で顔を覆い隠す
「ゆず、良かったぞ」と肩をぽんと叩かれた
ムキャ!誰のせいでこんなに恥ずかしい思いしてんだよっ!もう!と思い肩に乗っている一条様の手を払う
「僕、怒ってますからね!ぷん!」と頬を膨らます
「ごめんて笑」と笑いながら言うもんだから「ほんとに思ってますか?」と聞く
「思ってるって!」と膨らんだ頬を人差し指でぷにゅと押してきた
「ゆずの頬は柔らかいんだな、さっき触った時も柔らかかったし、これからも触らせてもらおう」
ほんとにこいつ、反省してんのか!?もう怒った!「絶対だめです!」と言い机にあるお弁当を持って一条様と逆の方を向いてまた食べ始めた
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