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嘘
「せっかくお返ししてやろうと思ったのにな…」と悲しそうな声で言うけど、僕は騙されない
こんなことしてるより、早く食べないと!と思い、白米を1口、箸でつかみ、口に運ぶけど、一条様がいるせいで狭くて食べずらい
一条様邪魔!
食べずらい!狭い中で食べるの無理!
「一条様、離してくれません?食べずらいんですけど…」と正直に言うと一条様は「ん?なんか言った?」と無言の圧をかけてきた
だが!僕は正直に言う!
「一条様、邪魔です!」
「…邪魔って言ったか?」
「はい!邪魔です」
「そうか…」と言いけど、どく所か動かない
???
「一条様?どいてください」と言ったら速攻で「無理」と答えられてしまった
「なんでですか?」と聞くと「無理なものは無理だ」と答えられてしまった
ふむ…「じゃあ、隙間だけ開けてくれませんか?食べずらいんです」
「そういうことなら」と少し幅を開けてくれた
体感で次の授業が始まるまで時間はないことがわかる。だから早く食べないと!
パクっ…もぐもぐ…パクっと一生懸命ご飯を食べてると一条様が僕の頭を撫でて「小動物みたい」
それを聞いた瞬間、小動物じゃない!と答えたくてもぐもぐもぐと急いで噛んで「小動物じゃないです!」と否定する
「じゃあ、なの動物だ?」
…ライオン…と思い浮かんだものの、ちょっと無理があるかぁ~とライオンはなしになった
じゃあ…「チーターとかどうですかね!」
「チーター?足が速いのか?」
ええっと…中3の時の50メートル走は、11秒後半…
人並みには…
世界一速いと言われると自分でも…否定する
「で?速いのか?」
「う……ん…」
「ふーん、じゃあ、この前廊下で走った時(話・走るに廊下で走った場面があります)に、足が遅かったのは?」
「この前…」
あぁ~呼び捨てされた時だったけ?
「ええっと、本気出してなかっただけですよ!」
「ほんとか?」
…うぅ~罪悪感が拭えない
「嘘つきました…ごめんなさい」
「ということは?お仕置きいるよなぁ~」とニヤニヤしてくる
「そんなことでお仕置きですか!?」
「そんなことって…俺の心は気づ付いたぞ~」
そんなことで気づつくか!
「そっちこそ、嘘ついてるんじゃないですか!?」
「どこに?」
「とりあえず、お仕置きはなしです!」と言うところでチャイムが鳴ってしまった
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