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出てって
「あーチャイムなっちゃったー」と自分でも思うけど棒読みで、一条様に気づくように言った
「チャイム鳴ったのか…。じゃあ、今すぐ変えてくるから待っててくれ」と立ち上がり、僕は椅子に降ろされた
んん?チャイム変えてくる…?
僕の中では2つの意味がよぎった
チャイムの音を変えるのかチャイムの時間を変えるのか…
絶対後者だ
「ちょ、ちょっと!一条様!」と一条様の腕を掴んで止める
「ん?」と言いながら振り返る
「何を変えるんですか?チャイムの音とかか、もしくはチャイムの時間とか」と聞くと「ん?チャイムの時間だが?」と平然と言う
「ダメですよ!チャイム変えたら!」
「なんでだ?」
「わからないですか!?一条様、全ての時間が狂っちゃうんですよ!それに帰ってください!」と言うと一条様は一旦無言になって「…確かにな…。みなに迷惑にかけるのは違うな。ここは素直に帰るよ」
案外素直!わがまま言うかと思った!
「その代わり、キスしていいか?」
さっきの素直って言葉取り消そ
ド変態野郎だった
「ダメなもんはダメ!」
「…じゃあなんだったらいいんだ?」
なんだったらって…顔も見たくないのにする訳ないし、させるわけもない
「一条様、今回だけは素直に帰ってください。そしたら、見直しますよ」
「見直す…俺はそんなにゆずの中で下なのか…」と悲しげに言う
はい!と言いたいところだけどちょっと傷ついてそうだから、「下ってわけではないですけど…」と言ったところで授業開始を知らせるチャイムが鳴った
「ちょ!一条様、早く帰って!授業始まっちゃう!」
「あぁ、わかった。これで見直してくれるんだな?」
「はい!はい!だから出てって!」と言うと今度こそ、素直に出てってくれた
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