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パーティーのお誘い

「かおりくん!待っててば!」と言いながら教室を抜けるとかおりくんが離れたところで立っていた 不思議に思い「かおりくん?」と声をかける 「ゅず…ゆず…ゆず!」と言いながらこっちに振り返って走ってきた 「キャー!怖い怖い!かおりくん!」としゃがんで頭を手で守る かおりくんが目の前に来て「ゆず!!驚くな!」と言ってくる でも、これで驚かない方がすごいよ… 「かおりくん、何がなんでも名前を叫びながら走られると怖いよ」 「あぁ!そっちじゃない!」 「そっちじゃない?」 「一条様が来てるんだよ!」と言われ驚くのと同時に胸のざわつきが襲ってきた 胸のざわつきを抑えたゆずは、逃げる準備をする 逃げないと今度こそ、何かやられるかもしれない! 逃げる道…逃げる道… 廊下は真っ直ぐの方向か、左の方向。右は行き止まりになっている どっちに行った方がいいかな? というか、一条様はどこにいるんだ? さっき、辺りを見たけど、どこにもいなかった 「んん?」 「どうした?ゆず!」 「あぁ、いや、一条様はどこかなぁ~って」 「あぁ~それならあそこに」と振り返って、壁の方を指さす それでもいない と思ったら、壁の後ろから出てきた 「せっかくのサプライズが台無しだな」 サプライズ?なんじゃそりゃ?サプライズって言ったら、誕生日ぐらい?ん~?サプライズぽくないけど?一条様 と思っていたら、肩を掴まれて「キャー!一条様が僕にサプライズを!」と喜んでいるかおりくんを見て冷静に「なわけないだろ」と突っ込む一条様 「んで、サプライズってなんですか?一条様」 「それはだな…プリンなのと、パーティーに出て欲しいんだ」 プリン!プリン!プリン! ん?パティーって言った? んんんんんんんんん? パーティーーーーー!?

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