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第19話
古賀の指が乳首の周辺をくるりと撫でた。三鶴の腰がびくびくと跳ねる。ぬるぬるする乳首を古賀は何度も撫でまわす。
「薬は効いてるかな。こっちと比べてみて」
薬の塗られていない乳首を爪で引っかかれた。鋭い痛みに顔を顰める。
「ごめん、爪が当たっちゃった。こっちも薬を塗っておこうね」
軟膏をたっぷりとのせて、乳首を捏ねまわす。直に触られると痛くて仕方なかったのに、ぬるりとした感触は三鶴の息を上がらせる。
古賀は執拗に軟膏を塗りつけていく。三鶴の耳の近くで古賀の荒い息遣いが聞こえる。
「三鶴くん。もう痛くない?」
問われて勢いよくうなずく。
「本当に? まだ痛かったら撫でていてあげるよ」
三鶴はぴたりと動きを止めた。その間にも古賀は指をくるくると回している。いつまでも、もどかしいくすぐったさに身を委ねていたいという気持ちが沸き上がる。
「痛い?」
三鶴は首を強く横に振る。早く古賀の腕から逃げ出さなければ、大変なことになってしまうような気がした。
「じゃあ、こっちをなんとかしようか」
ズボンの上から性器をやんわりと握られる。今にも射精しそうになって、三鶴は今度こそ古賀の手から逃げ出そうと四つ這いになって手足をばたつかせた。古賀は三鶴の腰を強く抱きかかえ、背中に覆いかぶさる。
「このままじゃ、教室に戻れないよ。俺が擦ってあげるから、大人しくして」
ベルトとズボンとを緩めて、ジッパーを下ろす。三鶴は顔をマットに突っ伏してバタバタともがいたが、古賀はうまく三鶴の力を封じて動きを止めさせた。
「三鶴くん、大丈夫だから」
古賀は三鶴の勃起した性器をそっと手のひらに包み込む。
「大丈夫だよ。気持ちいいことしかしない」
やわやわと性器を揉まれる。それだけでもおかしくなりそうなほどの快感を得た。三鶴は両手で口を覆う。今にも甲高い声が漏れ出そうだ。
「声を我慢してるの? 大丈夫だよ、ここ
には誰も来ない。鍵はかけたからね、安心して」
ゆっくりと手を握ったり、緩めたり、小さな性器を大きくしようと優しく刺激する。
根元から先端までそっとつまんで引っ張ったり、全体を撫であげたり。そのたび三鶴は飛び出しそうになる喘ぎ声を両手で抑えた。
「三鶴くん、もっと気持ちよくなりたい?」
古賀に問われ、三鶴は大きく首を横に振った。
「そうなの? じゃあ、俺のこと気持ちよくなるように手助けしてもらおうかな」
古賀は三鶴の頭を何度も撫でてうなじに舌を這わせた。三鶴は舐められるたびにビクリビクリと身を震わせる。古賀に性器を撫でられて、その震えはますます強くなり、やがて力が抜けてマットに身を横たえた。
「見て、三鶴くん」
古賀が自身の性器を取り出し、三鶴の眼前に突き出した。
「俺のが、三鶴くんのエッチな姿に欲情してる」
古賀の勃起した性器は、三鶴の口の中に押し込んだときの比ではない。凶暴なほど膨らんでいる。
「ああ、大丈夫だよ。酷いことはしないよ」
そう言いつつ、古賀は三鶴のズボンと下着を膝まで下ろしてしまった。
「三鶴くんが気持ちいい顔してるところが見たいよ」
三鶴の性器に手をかけてやわやわと揉む。時おり、力を入れて強く扱き、三鶴を翻弄する。
片手で三鶴を攻めながら、古賀は片手で自身の性器を扱いている。
「もうイキそうだろ」
言われた通り、三鶴はもうなにも考えられず朦朧として、性器から与えられる快感に溺れていた。
「俺の手、気持ちいいだろ。早くイケよ。俺の手で射精しろよ」
朦朧とした頭に、ピリッとした衝撃が走った。腰が自然にビクビクと動く。古賀の手に擦り付けるようにして腰を動かしてしまう。
はあはあと荒い息を吐き、古賀のもとから逃げようとしたことも忘れ、夢中で腰を振る。
ビクリと腰が痙攣した。二度、三度、強く腰を振る。古賀の手に性器を擦り付ける。
「三鶴くん」
三鶴は古賀の手の中で射精した。
「三鶴くん」
古賀が三鶴に頬ずりする。手のひらに掬った三鶴の精液を唇になすりつける。
「舐めて」
三鶴は言われた通り、自分の精液がついた唇を舐めた。生暖かい、青臭い。だが、それは吐き気を催すほどのものではなかった。
「三鶴くんは、自分の精液が好きなんだね」
否定したかった。古賀の精液を吐き戻したときのように吐き気を感じてさえいれば。
「でも、もうあげないよ」
古賀は残った精液を三鶴の内腿に擦り付けた。
「三鶴くん、素股って知ってる?」
内腿の不快感に眉を顰めつつ、三鶴は首を横に振る。
「そうだよね。三鶴くんはピュアだから。知ってるはずない。知っていたら嫌だな」
古賀は自分の性器を取りだすと、三鶴の股に挟んで、三鶴の脚を力づくで閉じさせた。
「これが、素股」
三鶴の腿を両手でぐいぐいと締め付けながら、古賀は腰を前後に振りだした。
三鶴の太腿と臀部、会陰、性器の裏側を古賀の性器が擦り上げる。
ぬるぬるする内腿が激しい快感の扉を開く。会陰が性器の長さを感じて、前後に送られ戻る動きに痙攣する。
裏側を突かれるたびに性器がどんどん硬くなっていく。
臀部に古賀の腰が打ち付けられるたび、ぱんぱんと肉がぶつかり合ういやらしい音がする。
くらくらと頭の芯が揺さぶられる。自分の意識を見失う。気持ちよくて力が入らない。マットにべたりと頭を付けた。
「三鶴くん、イクよ」
囁いて古賀が背中に乗りかかった。ぐいぐいと腰を押し付けて強く振る。あまりの快感に三鶴は口を大きく開いて声も出せない。
びゅるっと古賀の性器が震えて、生ぬるい液体が内腿になすりつけられた。ぬるぬるした感触、擦り上げられた内腿の快感、三鶴は二度目の吐精をした。
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