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プロローグ
ー聖界・リオトル・庭
晴天な空に、輝かしい太陽が、庭を、照らしている。
色とりどりの花と共に、白薔薇が植えれていた。
ー…此処は。
天界の更なる上に、存在する聖界『リオトル』。
神のみが立ち入る事が、出来る世界である。
勿論、他の王族も、存在しているが。
この…。
『リオトル』だけは、少し、変わった國だと、言われていた。
何が、変わっているのかと言えば、一年を通し、白薔薇が生え続けている事とか、その場所だけが、空間が歪むとか、色んな噂が絶えなかった。
しかしながら『リオトル』の意味は『銀色の夢見る儚』と、付いているのだから、不思議である。
この場所を、造った主“レイナ・セィラ・サファリア・リオ”。
二十歳。
後に、天界を統べる女神である。
そして、そんな彼女の遺伝を、引き継いだ御子が、存在した。
『リオトル』の名に、相応しく、銀色の髪をした女の子。
名前を『リンセイア』と言い…。
本名は『リンア』と言う。
特徴なのは、父親譲りであろう瞳の色だろうか。
兎に角、光の加減によって、色合いが変わる。
これは…。
ー…神の血を引いている証拠。
その証に、光王族のピアスが、キラリと、光り、目立つ。
生まれた時は、丁度、暁が、目立つ夜だったとか、じゃなかったとか、侍女達が、騒いでいたらしいが。一番は、傍に、居た乳母が、顎を大きく開きすぎて、閉じなかったらしい。
そんなに、驚く出来事だったのかと、聞かれれば、光王族ならではの光に包まれており、神の証とも言える金色の光に包まれていたらしい。
二重の光に包まれた御子は、珍しく。
それが原因で、乳母の顎が、大変になったのだと、悟った。
リンアを見るたびに、乳母は、顎が大変になるんじゃないかと、考えたらしいが、その、心配は入らなそうだと思った。
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