17 / 21

第17話

「ここで色んな男を咥えこんだのか?」 アルファは低い声で言う、逃がさぬように掴んだアルファの小さな尻を掴みながら。 オメガの後孔はもうアルファに反応していた。 番に。 自分の番だと。 孔は自ら濡れ、滴り、ひくついていた。 でも、オメガは逃げようとする。 嫌だと叫んで、這い出そうとする。 だが、アルファの太い腕で腹に手を回され、掴まれると逃げることなどできない。 身体の力が違いすぎた。 アルファは低く唸りながら片手でズボンをくつろげ、巨大なペニスを取り出す。 それはもう怒張していた。 根元にコブのある、アルファ独自の形態のペニス。 それは濡れていた。 アルファの身体もまた番に反応していたのだ。 嫌だ 嫌だ オメガはなく。 這い出そうと腕を伸ばしても、片腕だけで掴まれているだけなのにびくともしない。 でもアルファが唸りながらペニスの先端で孔の上をなぞり始めると、オメガはひくんと身体を痙攣させた。 「ああ、欲しがっているな。私を」 アルファは嬉しげに笑った。 孔に押し付けると孔はみずから口を開けてしゃぶるようにペニスの先に吸い付いてくる。 「こんなに涎をたらして、私を欲しがって」 アルファは先で嬲るように孔に浅く押し込み、抜くことをくりかえす。 クポヌポ クチャ 濡れた音をたてて、孔はアルファを欲しがっていた。 オメガの尻がもの欲しげに揺れて。 でもオメガは泣く。 嫌だ。 嫌だ。 お願い、挿れないで!! 泣いて懇願する。 でも尻も孔もアルファを欲しがっていた。 アルファは笑って浅く出し入れを繰り返す。 でもアルファにも余裕がないのもわかる。 涎を垂らし、食い込むほどにオメガの尻に指をたてているのだから。 グチュ グチュ 先だけを出し入れして、浅い中でゆっくり回したり、孔の上をなぞることを繰り返される。 「どうした。嫌だという割りにはお前の尻はコレが欲しいと動いているが?」 アルファは笑った。 浅く差し込むとオメガの身体はそれを奥に欲しくて自分から迎えいれようとし、抜こうとすると追いかけてしまうのだ。 オメガの身体は番を求めていた。 何年も与えられなかった、番の身体を。 でも心は拒む。 嫌だ 嫌だぁ そう叫びながら、でもオメガの身体は番のアルファを欲しがっていた。 「なら逃げてみろ」 番のアルファが笑う。 もう押さえつけられてはいなかった。 オメガは自分で四つん這いになり、尻を高く上げて、尻をくねらせていた。 「私が欲しいか。可愛い番」 アルファは言った。 要らない 要らない オメガは泣く。 でも、少し深く入れられると、もっと深くに欲しくて自分から迎えにいこうとしていた アルファは唇を歪めた。 アルファももう限界なのだ。 長くふれられなかった番の中に挿れているのだから。 「しっかり味わって、思い出せ。お前はダレのモノなのか」 番のアルファはオメガの耳を噛み、番の印であるうなじの噛み跡を舐めながら言った。 そして、拳を握りしめたまま、震えているベータを睨みつけた。 睨みながら、オメガの奥へゆっくり入っていく。 自分の場所だとベータに教えるように。 あひぃ ひうっ オメガが喉をそらす。 一番気持ちの良い形に、孔が、内壁が拡げられていくその感覚に、射精しながら背中も反らし、涎と涙が止まらない。 「ああ、私のための形のままだ」 アルファも歓喜する。 アルファのための形にそこはなっていた。 誰にどんな風にされても、この身体は番を忘れない、決して。 アルファはベータに向かって笑う。 オメガと番のアルファの身体は、何もかもが互いのためのモノであることを見せつけるように。 「殺す前にそこで見てるのを許してやる」 アルファは言った。 ゆっくり奥まで自分のための場所を満たしてやりながら。 ひうっ ひぎぃ ひいいいっ 白目を剥き、オメガは痙攣していた。 それはやっと与えられた番のモノ。 身体の全てで歓喜していた。 「私のモノだ!!」 アルファが吠えた。 そして。 番のケモノ達の貪り合いが始まった。

ともだちにシェアしよう!