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第12話

それにしても、だ。 潔が目障りだと思う奴は俺だけではなかったことに気付けた俺は、また少しずつ胸がムカついてきた。 潔は俺が潰す予定だが、アイツのことだ俺以外の奴に潰されるかもしれないこともあるだろう。 俺以外の奴に潰されたらそれまでの選手だったということだが、俺はそれで納得が出来るのか。 「……」 考えるのは面倒だ。 「凛ちゃん、今まで練習してたの?」 「自主トレはいいことだけど、たまには休むことも大事だと思うけどな」 そんな平和ボケしている潔の腕を取り俺は引っ張った。 「おい?凛?!」 「自主練付き合え」 俺が部屋を出るときにそう言うと、潔は納得したのかもう一度ボディスーツに着替えた。

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