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第13話
「言っておくけど、俺はもう寝ようと思ってたんだ。俺を起こしたぶん相手してもらうからな、凛」
こいつが腑抜けだから自主練に付き合えと俺は言ったのだが、何故そうなるのか分からないが。
俺と潔は対戦したが、結局のところ俺の圧勝だった。
「クソッ、……次は絶対に喰ってやる」
潔は敵意剥き出して俺に喰ってかかってきた。
俺とお前の関係はこれがいい。
今のこの関係がいい。
喰うか喰われるか。
俺が圧勝するが、極わずかの確率で潔が勝利する。
そのスリルが堪らない。
奴が俺からボールをスルリと抜けた一瞬同時に力が抜けて倒れ込んだ。
「はぁ……はぁ……」
潔の息はとても乱れていた。
喉仏が激しく上下するくらい乱していた潔の首を締めるように固定し、また俺は奴の唇に噛み付いた。
何度も角度を変えて噛みつくと、そのまま奴のボディスーツのファスナーを下ろした。
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