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第20話

次の日の潔世一の調子は良かった。 この数日間でも良いほうだろう、俺も二度ボールを喰われた勢いだった。 俺の方も喰らいつきがいがあるほうが丁度いい。 「凛、このあとちょっと練習に付き合ってくれないか?」 潔のほうから練習に誘うことはあっても俺は付き合うことはほぼしなかったが、今日なら付き合ってやってもいい、そういう気分で奴の誘いに乗った。 「えー、珍しい!!凛ちゃんが潔の誘いを受けてる。いいなーおれも混ぜて」 蜂楽が付いてきたが、奴は千切に制された。 「蜂楽、……わざとやってるね」 「あはは。ついにお嬢にもバレちゃったね」 俺は気付かれても困らない。 やはりこれは絵心の想定内の出来事なのだろう。 そしてイカれてるのは絵心だけじゃなく、俺もその他もだ。

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