潔を見下ろすといつも気分が良かった。 身体のあちこち噛みつくと、声にならない悲鳴を上げる奴の身体がいつもと違って見えて不思議な感覚に陥ったが、潔の大きな瞳にはいつものように俺が映っているのが分かり、また強く身体に噛みつき、そして隅々まで手で擦った。 「っ……ぁあ」 奴のペニスに触れると快感を感じるのか高い声が漏れる。 優越感と支配感を感じ、俺も身体に快感を感じていた。 俺の身体はおかしいくらいに狂ってる。 潔とのこんな行為に気分が良くなる俺はどうかしている。 それでもこれが潔だからこそ、俺はこんなにも気分が良いのだろう。 「あ、やらっ、……りん」 潔が抵抗しなくなってからどのくらい時間が経過したか分からない、そのくらい長くそれは続いたようにも感じた。 「やめっ、あん。あっ……だめだ、だめぇ」 モニタリングルームに響く奴の甘ったるい声に、そしてその淫れた姿に、俺は欲情した。 何故こんな嫌いで目障り以外の何者でもない奴にそんな感情を抱くのか、俺自身分からなかった。 けれどこんな奴を見ることが出来るのは俺だけだと感じた瞬間、奴の中で俺は欲を吐いた。 それは今まで感じたことのないくらいの気持ちの良さだった。