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第29話

「おはよ、凛」 数日ぶりに眠れた俺が次に気付いたとき、潔の目にはクマができていた。 「お前ってさ、眠ってる顔は結構幼いのな。年相応で可愛いかった」 コイツは何を言っているのか、疲れているようでフラフラ状態だった。 「今は夜だし、このまま寝てろよな」 そう言って奴は自分のベッドに入っていった。 そして10秒後には寝息が聴こえてきた。 「……俺は」 俺はどうやら二日ほど眠り込んでいたようだ。 寝汗が気持ちが悪かった俺は大浴場で身体を洗ってからモニタリングルームで、この二日のトレーニングの動画を見ることにした。

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