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第30話

「凛ちゃんってやっぱり弟体質だったね。寝顔可愛かったよ〜」 モニタリングルームには蜂楽と千切がいた。 よりにもよってまた五月蝿い奴がいたことに俺は溜息を吐いた。 「凛、お前潔に感謝しろよ」 千切は俺の前に立ち偉そうに言った。 「凛ちゃんは寝てたから分からなかったと思うけど、この二日潔はトレーニング以外は凛ちゃんの隣で見張ってたんだ。いつ起きても自分が一番に視界に入るようにさ」 コイツ等から聞いた話だと、俺は自分の精神状態に異常をきたし眠れて居なかった。 それに気付いた潔は荒療治に周りを気にせず俺に告白したらしい。 「まさか潔からチューしちゃうなんて思わなかったけど、結果的に凛ちゃんにはオーライだったってこと」 「ブルーロックには男しかいないからって、まさか恋愛とかありえないだろう……。潔がいいって言ったから俺は折れただけだからな」 「……」 蜂楽と千切が交互に俺を責め立てたが、俺にとっては所詮は駄犬の遠吠えにしか聞こえなかった。 「潔の気持ちは痛いほど分かったから、おれは身を引くよ。でもさエッチは優しくしてあげてね、凛ちゃん」 「良いわけない!!そんなこと絶対に駄目だっ」 やはりコイツ等は本当に五月蝿かった。 「例え両思いだったとしても、ブルーロックでそんな行為は俺が許さない」 コイツ等が俺に何を言いたいのか分からなかった俺はリモコンを取り、動画を見始めた。 「それで凛ちゃん、潔に愛の告白はしたの?こういうのってやっぱ気持ちを伝え合ってするべきだとおれは思うんだ」 要するに蜂楽は俺が潔をそういう目で見ていることを認めさせたいらしい。 「俺は奴が嫌いだと何度言わせるつもりだ」 「……は?」 「潔は俺が殺す」

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