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悠side 自覚してしまった...!1

悠side 「はぁ……疲れた。」 樹のこと……見ただけで顔が赤くなっている気がする。 というか……胸がドクドク鳴るんだ。 こんな感覚初めて…… これは、僕が樹のことを……? ……でも、そうだとしたら、向こうは僕のこと絶対好きじゃないんだから……バレないようにしないと…… 「よっ、悠。」 「ひゃっ!!」 「ほら、一緒に帰るんだろ?」 「うん……」 僕は高3だから、樹といれる時間は限られている。これから塾始めるから忙しくなるし…… それまでにこの気持ち何とかしなきゃ…… 「悠。俺ん家来る?」 「え……?」 ___僕は言われたまま樹の家に行った。 嫌じゃなかったし、むしろありがたい。 「で、どうしたの?」 樹が僕を家に呼ぶなんて何かあるんだろう…… 「その、俺が教えるから、塾行くのやめね?」 「え?」 どういうこと……塾? 「いや、そのだな。夜遅くにオメガが歩いたら大変だろ??」 え?でも、そんなことしたら……僕は 「ほら、ここなら、毎日通えるし、発情期の世話もできる。WinWinだろ?」 ダメだ。僕……そんなことしたらダメなんだ…… 「悠は、俺に勉強教えられるの嫌?」 っ……そんな顔されると…… 「……嫌じゃない……です……」 降りてしまうんだよなぁ…… 「なんで敬語笑でも、、まぁ良かった」 「……うん」 僕ダメだなぁ……これじゃ、諦めるどころじゃなくなる。 だって、もっと好きになっちゃうじゃん。 「なら、明日から毎日来るといい。」 「明日から?」 「ああ。遅い日は泊まってもいいぞ。毎日しっかり教えてやる。3年の首席にしてやるよ。」 「なんでそこまで?」 「まぁ、、、受かって欲しいからな。」 そっか……受かって欲しいからか…… ちょっと勘違いしてしまった……もしかしたら、好きだから僕にここまでしてくれるのかなって…… 「ありがとう。」    

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